フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、新型コロナウイルスが猛威を振るう状況からオーストラリアで“人々を笑顔にする”ことに役立てることを願っている。フェラーリの拠点があるマラネロのあるロンバルディア州を含むイタリアの一部が封鎖され、4月3日まで約1600万人が隔離される中、2020年のF1世界選手権の開幕戦に関する懸念が焦点となっている。
イタリアは、新型コロナウイルスが発生した中国以外で最も影響を受けた国となった。5735人が感染していることが確認され、366人が亡くなっている。フェラーリは日曜日に、旅行計画が封鎖によって妥協されておらず、スタッフが問題なくシーズン開幕戦のためにメルボルンに行くことを確認した。マッティア・ビノットは、オーストラリアに向かうフェラーリが「団結」していると語る。「マシンの製造と開発を行ってきた長い冬が終わり、我々のパフォーマンスレベルと過去数か月にわたって導入した改善の効果を初めて示す時が来た」とマッティア・ビノットはコメント。「ライバルが強いことは承知しているが、開発率、信頼性、運用効率が鍵となる長いシーズンのスタートであることも知っている」「我々は団結したチームとしてこれらすべての課題に取り組むために準備を進めており、達成する必要のある進歩を意識し、世界中のファンのサポートを誇りに思っている」「イタリアと世界全体にとって困難な時期に、世界的なスポーツの一環として、我々と同じ期待感でシーズン開幕戦を観戦に備えている人々の顔を笑顔にすることは我々の義務だ」イタリアでの隔離措置が実施されてからわずか数時間後、開幕戦の1週間後に開催されるF1バーレーンGPの主催者は、新型コロナウイルスの発生により無観客でレースを開催すると発表した。先週、F1の統治団体であるFIA(国際自動車連盟)は、新型コロナウインルを監視するための“危機管理室”を設置したと発表。第3戦を開催するF1ベトナムGPには疑問符はまだ残っている。同国での予防措置は、先週のCOVID-19症例の増加を止めることができなかった。