フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、過去にメルセデスがしたように“交戦規定”でドライバーを管理するつもりはないと語る。F1ブラジルGPでは、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが同士討ちを演じ、表彰台と大量ポイントを獲得する絶好の機会を逃した。マッティア・ビノットは、このインシデントを“馬鹿げた”ものだとし、マラネロで両ドライバーと話し合いを行った。
過去にメルセデスもルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの間で関係が激化。2014年から2016年にドライバーズチャンピオンシップを争い、激しいライバル関係に発展した。メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、スタート時や追い抜き時のルールを定めた交戦協定を両ドライバーにサインさせた。だが、マッティア・ビノットはフェラーリが同様の戦略を採用する可能性を却下した。「トト（ヴォルフ）が何をしたかのかはわからない」とマッティア・ビノットはコメント。「私がジャッジしたくはない。興味もありません。だが、チームの誰に何が愚かで何がそうでないかを明確にする必要がある」「我々は限界で行動している。しかし、クラッシュしたとき、何かが間違っていたことは間違いない。「自由に戦うことができるときは自由に戦える、どれくらいリスクを取ることができるかはドリビングの問題だ」「しかし、ここでは確かにリスクを冒す必要はなかった」フェラーリの広報担当は、マッティア・ビノットはセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールとの話し合いで“誤解を解いて”おり、ブラジルのドラマから気持ちを切り替えてアブダビに向かうと語る。「先週の日曜日以来、普通にそうするようにマッティアとドライバーは毎日話していました」とフェラーリの広報担当者はBBCに語った。「公式サミットもビデオ会議もありませんでした。誤解は完全に解かれ、アブダビに集中しています」