メルセデスのエンジニアは、フェラーリが2019年F1マシンの基本コンセプトを変更するには“数カ月を要する”と考えている。フロントウイングのルールが大幅に変更された今年、フェラーリは革新的なフロントウイングを採用。メルセデスの支配体制を切り崩すことを期待してシーズンをスタートさせた。
しかし、開幕8戦ではメルセデスが全勝しており、最終的にベストな選択肢はメルセデスのコンセプトであることが証明されたようだ。だが、 Auto Motor und Sport が入手したというフェラーリの内部情報によると、メルセデスのようなフロントウイングへの切り替えは実際には2020年のプロジェクトになるという。メルセデスのエンジニアは「シーズン前、我々はフェラーリの方が良いコンセプトを選択したのではないかと自分たちに尋ねた」とコメント。「しかし、空力を変更していたが、4ヵ月は要しただろう」現状に対するフェラーリの対応は、単にレースでセットアップの方向性を変えることであり、追加のダウンフォースを得るためにストレートでの優位性を犠牲にするしかない。セバスチャン・ベッテルは「最終的に僕たちはもっと多くのダウンフォースを見い出さなければならない。そうすれば、タイヤをもっとうまく使えるだろう」とコメント。セバスチャン・ベッテルは、F1フランスGPでは残り3周でピットインしてファイナルラップでファステストラップを記録した。「ファステストラップのためにすべてを危険に晒した。でも、ハミルトンは磨耗してブリスターが出ているタイヤで同じラップタイムを出していた」「もう誤魔化すのはやめよう。ルイスに遊ばれている」