フェラーリは、F1フランスGPに新型フロントウイングを投入。独自のコンセプトに細かな変更が加えられている。今シーズン、フェラーリのSF90は新レギュレーションへの解釈としてフロントタイヤ前面のセクションを急激に下降させた極端なフロントウイングを採用。ダウンフォース生成をインボードセクションに集中し、アウトボードはフロントタイヤ周りの空力の流れを変えるために使用されている。
今回、フェラーリはF1フランスGPでアップデート版のフロントウイングを投入。空力コンセプトに変更はないが、アウトウォッシュ効果を高めることに焦点が置かれている。またエンドプレートの設計も変更になり、後方がカットされた形状を採用。より多くの空気がフウラオントタイヤ周りでに流すことを意図している。また、フットプレートも変更されており、外側への気流をさらに促進するために小さなフィンが追加されている。フェラーリは、F1フランスGPで投入するこの変更は、現在の問題をすぐに解決できるものではないが、今後のアップグレードの方向性を定義づける“次のステップ”にむけて重要な役割を果たすものだと説明している。フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットは「フランスには小さな進化を持ち込む。クルマを開発していく方向性を定める有益なステップをもたらすエレメントだ」とコメント。「我々が持ち込むものは、問題の解決策にはならないだろうが、それらの進化から得られる技術的なフィードバックは、次のステップのために重要なものとなる」「去年、ポール・リカールは我々にとってトリッキーなサーキットだった。我々この種のトラックが我々パッケージにとって特に有利ではないことを知っている。しかし、不可能なことは何もないし、ベストを尽くしていく」関連:2019年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール