フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、F1イタリアGP後に発したコメントについてバルテリ・ボッタス(メルセデス)に直接謝罪したと述べた。F1イタリアGPでキミ・ライコネンが優勝を逃して2位でフィニッシュした後、なぜライコネンにバルテリ・ボッタスのようにセバスチャン・ベッテルをサポートさせなかったのかと質問されたマウリツィオ・アリバベーネは「我々が起用しているのは執事ではなくドライバーだ」と語っていた。
「バトルで熱くなっているなかで言ってしまった。それが論争を引き起こすことはわかっていた」とマウリツィオ・アリバベーネは Autosprint にコメント。「その後、私はバルテリ・ボッタスとメッセージを交換した。彼に謝罪したかったし、私がどのような意味で言ったのかを理解してほしかった。つい口走ってしまったが、バルテリに対してそのようなラベルを使いたかったわけではない」F1イタリアGPでは、ポールポジションからスタートしたキミ・ライコネンが、2番手スタートで前に出ようとしていたセバスチャン・ベッテルにスペースを与えず、トップを守った。一部では、キミ・ライコネンはすでに2019年にフェラーリで走らないことを伝えられており、それが理由でフェラーリは“チームオーダー”を使わなかったとの推測があった。しかし、マウリツィオ・アリバベーネは、レースのスタートでチームオーダーを発令することなど不可能だと説明する。「私はただ彼らに馬鹿げたことをしないようにとだけ指示していた」とマウリツィオ・アリバベーネは述べた。「キミは、セバスチャンが不利になるようなことをしたと言われているが、彼はどうすべきだったのだ? 彼がやったことは、ルイス・ハミルトンやセバスチャン・ベッテルがやったことととなんら変わりはない」「ベッテルとハミルトンとのクラッシュは、チームオーダーとは何も関係のないことだ」今年、フェラーリはグリッドで最高のクルマを持っていると言われているが、セバスチャン・ベッテルはミスでポイントを取りこぼしていることからフェラーリと自分自身のワールドチャンピオンを犠牲にしているとの批判が浴びせられている。しかし、マウリツィオ・アリバベーネは「まだ多くのレースが残っているときにそのような指摘をするのは完全に間違っている」とコメント。「チーム全体としての答えることであり、ドライバーやチームの誰がミスをしたかは問題ではない。誰かが答えなければならないし、その人物は私だ」
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