スペインのモータースポーツ連盟会長であるカルロス・グラシアは、自国で開催されるヨーロッパGPにフェラーリはマッサの代役としてマルク・ジェネを起用するべきだったと不満を述べている。マッサの代役としてはミハエル・シューマッハの起用が期待されていたが、シューマッハは2月のバイクテストで負った首の怪我によりF1復帰を断念。フェラーリは、マッサの代役としてヨーロッパGPでルカ・バドエルを起用することを発表した。
カルロス・グラシアは、スペインのバレンシアで開催されるヨーロッパGPには、スペイン人であるもう一人のフェラーリのテストドライバーのマルク・ジェネを起用すべきだったと述べている。「フェラーリがこれまで決断したなかで最も馬鹿げた決断のひとつだ」とカルロス・グラシアは語る。「マルクの方が準備ができていると考えている。彼は6月にスペイン人として初めてル・マンで優勝したドライバーだ。フェラーリとって重要な要素となっただろう」今月末にスペインで開催されるヨーロッパGPでは、スペインの英雄フェルナンド・アロンソの所属するルノーが出場停止処分を受けて控訴中である。38歳のルカ・バドエルは、F1グリッドで最年長ドライバーとなり、49戦に出走したが入賞経験がなく、F1で最多無得点出走を保持している。一方、35歳のマルク・ジェネは36戦に出走し、ミナルディでバドエルとチームメイトだった1999年をはじめ、2度の入賞経験がある。最近のF60のアップデートにおける直線テストなどはマルク・ジェネが担当していた。しかし、2005年からフェラーリのテストドライバーになったマルク・ジェネに対し、ルカ・バドエルは1997年からフェラーリでテストドライバーを務めており、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、バドエルの長年のチームへの功績も起用の理由だとしている。