フェラーリのチーム代表マウリツィイ・アリバベーネは、セバスチャン・ベッテルの急減速がクラッシュを招いたとするダニール・クビアトの主張に怒りを露わにした。ソチのオープニングラップで、ダニール・クビアトは2回もセバスチャン・ベッテルに追突。ベッテルは2度目の追突で走行不能となり、レースを終えた。
レース後、ダニール・クビアトはセバスチャン・ベッテルに謝罪したが、ベッテルがスローダウンするとは予想しなかったと説明している。 ダニール・クビアトのコメントを聞いたマウリツィオ・アリバベーネは「当たり前だ。彼が追突したからだろう! 他にどうしろと言うんだ。飛べとでも?」と声を荒げた。テレメトリーではどうだったのかとの質問には「テレメトリーに関して、このような状況でそのような見方をするのは良くない。インテリジェンスは大事だと思うが、たまには普通に頭を使いなさい」とコメント。「映像を見れば明らかだ。セバスチャンは最初に彼に突かれたと言い、2回目は激しく追突されたと言っている。このようなクラッシュが起きたらスローダウンするのは当然だろう。スローダウンしたからもう一度ぶつけていいなどということはあり得ない! それを理解するのにテレメトリーなど不要だ」 F1中国GPの1コーナーの件でセバスチャン・ベッテルがダニール・クビアトを責め立てた時は、必ずしもベッテルの見解に賛同しなかったマウリツィオ・アリバベーネだが、今回はレッドブルのドライバーを除いて他に原因は見当たらないと切り捨てた。 「私はここで働き始めた時から、透明で正直でいるとみなさんに約束している。前回の中国ではクビアトに文句は言わなかった。クビアトは自分の仕事をしたと述べたはずだ。だが今回の出来事はまったく理解できない」 事故直後、放送禁止用語を連発したベッテルのコメントが無線で流れたが、それは彼の勝利に対する意欲の表れだとマウリツイォ・アリバベーネは述べた。「ああ、彼はまったく満足していなかったし、カッとなっていた。だが、理解できるはずだ。一度(バーレーンで)走れずに終わり、またしても自分に何の非もないところでリタイアした。彼はそういう性格だ。彼は4度のワールドチャンピオンであり、勝ち続けたいと思っている。十分理解できることだ。その後、彼と話した時は少し落ち着いていたが、落ち着きと満足は同意語ではない」関連:【動画】 セバスチャン・ベッテル、クビアトに2度追突されてリタイア