フェラーリは、アップグレードした自社風洞を再稼働。初期段階の結果は励みになるものだと述べた。フェラーリは昨年後半、相関関係に問題に取り組むためにマラネロの風洞を閉鎖。代わりにケルンになるトヨタの風洞を使用していた。フェラーリのエンジニアリングディレクターを務めるパット・フライは、改善された風洞を評価するにはまだ初期段階ではあるが、進捗は励みになるものだと述べた。
風洞について質問されたパット・フライは「我々は数週間前にあそこに戻った」とコメント。「今では1日24時間、1週間に7日間、通常通りに100%稼働している」「ツールがどれくらい良いかを理解するには時間がかかるが、確実にいくつか合理的な改善をもたしている」「我々が望む場所にいるかは時間が教えてくれるだろうが、現時点での兆候はいい」「再現性はノーマルであり、もっと多くのことを繰り返しやっている」「トヨタでやっていたことのいくつかもやっている。それをチェックするためにステップを変更しているが、同じ傾向が得られている。これまでのところ、問題はない」来年導入される1.6リッター V6ターボエンジンは、パフォーマンス面でかなりの違いを生むことになると考えられているが、それでもパット・フライは空力開発は不可欠なままだと確信している。そのため、フェラーリの2014年の開発にはマラネロの風洞の効果が鍵となってくる。「来年も空力はまだ非常に優位な要因のままだ」とパット・フライはコメント。「特にスタート時は適切にしなければならないので現在よりもエンジンの方がバランスは高くはなるが、それでも空力は非常に重要になるだろう」「シーズン中にパワーユニットをアップグレードさせるのはかなり難しいので、できる限り良いパッケージが必要だ」