メルセデスのリザーブドライバーを務めるエステバン・オコンは、2020年にF1レースシートに戻るために自分の将来が“非常に近いうちに”整理されることを期待していると語る。ローレンス・ストロール率いるコンソーシアムがフォース・インディアを買収して誕生したレーシング・ポイントに息子のランス・ストロールが加入してきたことで、エステバン・オコンはF1シートを失った。
メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2020年にエステバン・オコンがF1シートを獲得できることになると考えているが、彼がどのチームに収まることになるかは明らかになっていない。エステバン・オコンは、彼のマネジメントとトト・ヴォルフがシートを獲得するために頑張ってくれているので自分は“リラックスしていることしかできない”と語る。「僕だけでなく、僕たちのゴールはできるだけ早くクルマに戻ることだ」とエステバン・オコンは Autosport にコメント。「現時点でトトを含めたマネジメント全体が僕のために来年のレースシートを獲得するために頑張ってくれている。すでに交渉はスタートしていると思う」「できるだけ早く計画を発表できれば素晴らしいだろう。それがベストだ。非常に近いうちに将来のことが整理されることを期待している」「僕のために仕事をしてくれている周りの人たちのことを信頼している。それが僕にできる唯一のことだ」2019年にダニエル・リカルドのレッドブルからルノーへの電撃移籍が決定するまで、メルセデスにとってルノーへのエステバン・オコンのローン移籍が選択肢だった。だが、メルセデスの育成ドライバー契約がネックとなり、他チームはエステバン・オコンの獲得に難色を示していることもあり、メルセデスのエンジンを搭載するチームが限られていることを考えれば、オコンの将来の選択肢は少ない。メルセデスには、2020年にルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスを継続するという選択肢もある。レーシング・ポイントのシートを獲得するにはセルジオ・ペレスとランス・ストロールと戦う必要があり、もう1つのメルセデスのカスタマーチームには、すでにジョージ・ラッセルという同じメルセデスドライバーがおり、ロバート・クビサのシートに関してはF2でポイントリーダーのニコラス・ラティフィが豊富な資金とともに狙っている。メルセデスのリザーブドライバーとしてシーズンを迎え、シミュレーターでの作業に従事しているエステバン・オコンは、2020年の“唯一の目標”はより強いマシンでF1グリッドに戻ることだと語る。「良い仕事の一年になっている。シミュレーターで実施してきたこと、レースに帯同して得た良い情報はチームがパフォーマンスを発揮する助けになっていると思う。パフォーマンスを発揮するためのかなり大きな助けになっているし、うまくいっている」「この素晴らしいチームの一員であることは常に多くのことを学ぶことができる。彼らが持っている知識は貴重だ。ハイブリッド時代が始まって以降、彼らは勝っているので、彼らには本当に多くの知識がある」「そして、もちろん、彼らの一員となったことで、私が戻るときにはドライバーとしてもっと準備が整っていて、さらに完成されていると思う。このチームと一緒にいることは素晴らしいチャンスだ」
全文を読む