エステバン・グティエレスは、レースへの影響を最小限に抑えるためにブルーフラッグで譲るのをぎりぎりまで待つのは自分に与えられた権利だと反発した。 今年、エステバン・グティエレスは、ブルーフラッグを出されてもラップリーダーになかなか譲らないとして集中砲火を浴びている。ブルーフラッグは周回遅れのマシンが先頭争いの妨害をしないようにと設けられたもので、周回遅れのドライバーは提示されてから3区間以内に道を譲るのが決まりだ。
メルセデスのトト・ヴォルフは、F1シンガポールGPでグティエレスが“クルーシング”しながら先頭争いの“妨害”をしたと批判したが、エステバン・グティエレスは、ドライバーにもレギュレーションの範囲内で自分のレースにとって最善のことをする権利があると反論した。 「シンプルに答えよう。トトが少しでもブルーフラッグドライバーを減らし、FIAにプレッシャーをかけてまでタイムロスを最小限にしようと努力するのと同じように、ブルーフラッグを受ける側のドライバーである僕もルールの範囲内で誰にも影響を与えずにタイムロスを最小限にしようと努力しているだけだ。つまり、彼のしようとしていることと僕がしようとしていることは同じだ」 「シンガポールは完璧なタイミングだったと思う。人に影響を与えず、僕自身もタイムを落とさず、フェリペ(マッサ)の前でフィニッシュした。他人には分からないだろうけど、僕はそれを目指してレースの間中ずっとプッシュしていた」 「ブルーフラッグを見たら、時間のロスを最小限にしたいと思うのは当然だ。僕がクルージングしていたとトトが発言したのは知っている。彼はF1マシンをドライブしたことがないのがはっきりしたね。それは事実ではない」 エステバン・グティエレスは、F1ハンガリーGPでルイス・ハミルトンが後ろからやってきた際の自分の動きは限度を超えていたと認めた。この時のルイス・ハミルトンは追い抜きざまに激しい怒りのジェスチャーを見せている。 「ブダペストでは少し行き過ぎた。限界点はわかっている。その限界のところで走ろうとしている。どのチーム代表も自分のドライバーにできるだけ早く走ってほしいと思うのは当然だ。僕だってそうしたいし、自分自身のためにもそうしたい。僕もポジションを争っていたからね。他のドライバーと比較されることはどうでもいい。僕は自分のレースに集中し、自分の仕事を果たそうとしている」 評判に傷がつくことは嫌ではないかと質問されたエステバン・グティエレス「それが悪いことだとは思わない。むしろポジティブなことだと捉えている。注目度が高まるからね。彼らに注目を浴びさせてくれてありがとうと言わなければならないくらいだよ」
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