ザウバーのチーム代表モニーシャ・カルテンボーンは、エステバン・グティエレスには“ペイドライバー”というレッテルは相応しくないと考えており、F1で居場所を得る価値があることを証明するのに長くはかからないと主張する。2012年末、小林可夢偉は十分なスポンサーを見つけることができずにザウバーのシートを喪失。後任としてシートを獲得したのが、セルジオ・ペレスと同じメキシコのテルメックスから支援を受けるエステバン・グティエレスだった。
しかし、モニーシャ・カルテンボーンは、エステバン・グティエレスの支援は第二の考慮点だったと述べた。「我々にとって国籍はまったく重要でありません。最終的に重要なのは彼が速いドライバーかどうかです」とモニーシャ・カルテンボーンはコメント。「多くの側面を見なければなりません。もちろん、チームは、ドライバーがもたらせる商業的な密接な関係よりも多くのことに重点を置いています」「ドライバーがいくら持ち込めるかだけを見ているわけではありません。ドライバーの才能を見ています」「我々がセルジオを雇ったときにも多くのドライバーがいましたが、我々は彼が非常に才能のあるドライバーだと感じたので彼を選びました。長くはかかりませんでしたし、もちろん、世界もそれを見ましたよね」「その動きはすぐに起きましたし、彼はもはや最初に縛られていたようなペイドライバーとは見られていません。可夢偉には商業面の関係はありませんでした。(2013年ドライバーも)まさに同じです」「まず第一にパフォーマンスの可能性を見て、そのあとに商業的な可能性に目を向けます。彼がパートナーをもたらせるか、どれくらい市場の需要があるかといったことですね」エステバン・グティエレスは、開幕戦を13位、第2戦を12位で終えた。「彼がF1の世界にいかに素早く適応できるかを示しました。サードドライバーや若手ドライバーテストで走ることと、レースドライバーになることは、非常に異なります」「彼は非常に良いパフォーマンスを示していると思います」