2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、イモラ・サーキットにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というレンジで最も軟らかいコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
DRSが一か所しかないためオーバーテイクが難しく、ピットストップによるタイムロスが大きいため、レースは1ストップが主流となる。最速の戦略はミディアムでスタートしてハードに繋ぐ1ストップ。リバーストラテジーでハードでスタートする手もある。また、ハードでの第1スティントを延ばして、セーフティカーの可能性を待つという戦略もあり、残り周回数によってはソフトが登場する可能性もある。上位勢はほぼミディアムとハードの新品セットを残しており、下位勢はソフトの新品もあるため、興味深い展開になる可能性がある。マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)「予選は各チームが互角の戦いを繰り広げ、今回もマックス・フェルスタッペンがトップに立った。レッドブル、マクラーレン、フェラーリのパフォーマンス差が非常に小さいことを考えると、明日のレースも同じように接戦が予想される。ピットレーンでのタイヤ交換にかかる時間が今季最長クラスの約28秒であることと、特にDRSゾーンが1つしかないことからオーバーテイクが非常に難しいため、1ストップはほぼ義務となっている。さらに未知の要素は、レースが無力化される可能性である。F2やF3で見られたように、グラベルトラップが増えたことで、コースアウトしたマシンがスタックする可能性が高くなった。我々はここに最も柔らかいコンパウンドのトリオを持ち込んだ。C5は、準備に関して特別な注意を必要とせずに、1回のフライングラップで優れたパフォーマンスを発揮することを確認した。 C3とC4はロングランでも競争力がありそうで、予想通り、レースでは最も人気のある選択肢となるだろう。特にセーフティカーが導入された場合、C5も最終的には終盤の選択肢となるだろう。それが起こると期待している人は、ミディアム、あるいは場合によってはソフトに切り替える前に、ハードから始めて最初のスティントをできるだけ延長する決定する可能性がある」