2023年F1第14戦オランダGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、第14戦の舞台となるザントフォールトにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
最速のタイヤ戦略はソフト-ミディアム-ソフトと繋ぐ2ストップ。その場合、15周~20周目が1回目のピットストップウインドウとなる。2番目に速い戦略はミディアム-ハードの1ストップとなる。2ストップの第2スティントをハードにするという選択肢もあり、オーバーテイク想定か、トラックポジション重視かによって戦略は変わってくる。土曜日はほぼ雨でのセッションとなったため、全ドライバーがどの戦略にも対応できる新品セットを持っている。マリオ・イゾラ (ピレリ モータースポーツディレクター)明日のレースには2つの側面がある。一方ではマックス・フェルスタッペンが明らかに優勝候補だが、もう一方では誰が表彰台に上れるかわからない。戦略の面では、2ストップか1ストップかというストップの回数やコンパウンドの選択など、いくつかの選択肢がある。この多様性はいくつかの要因によるものだ。まず第一に、ハードタイヤはC1で、この年のために改良され、劣化はほとんどないものの、前モデルよりもグリップが向上している。そして、ミディアムとソフトのコンパウンドが使いやすいという気温が低い天候がある。最後に、タイヤの種類の選択肢が幅広いという事実がある。また、マシンの特性やエアロダウンフォースレベルの選択によってストップ回数も変わってくる。トラックポジションを重視するドライバーは、C2とC1の組み合わせで1ストップすることが多いだろう。オーバーテイクで競争力を発揮するために必要な能力があると考える人は、ミディアムとソフトの使用を好んで2ストップにするだろう。これに加え、天候が未知数であることが挙げられる。たとえ今日のようなドライコンディションになるとの予報が出ていたとしてもだ。これらの要素を総合すると、明日は非常に興味深いレースになるだろう」
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