F1ベルギーGPで発生したルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールを巡る2件の接触事案を受け、F1ドライバーたちの間でFIAの裁定基準に対する疑問が広がっている。報道によると、今週末のF1ハンガリーGPではドライバーとFIAが会合を開き、オーバーテイク時の判断基準やドライビングガイドラインについて協議する予定だ。
ハミルトンには5秒加算 ルクレールはお咎めなしベルギーGPでは、フェラーリのルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが、それぞれ異なる接触事故でスチュワードの調査対象となった。ハミルトンはオープニングラップでジョージ・ラッセル(メルセデス)と接触し、ラッセルをリタイアに追い込んだ。この件についてスチュワードはハミルトンに全面的な責任があると判断し、5秒加算ペナルティを科した。通常であれば10秒加算が標準的な裁定となるケースだったが、接触を回避しようとしたことや、マシンのグリップを失っていたことが情状酌量の要素として認められ、ペナルティは5秒へと軽減された。一方、ルクレールはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との接触について調査を受けたものの、故意にコース外へ押し出したわけではないと判断され、ペナルティは科されなかった。レース後、フェラーリ代表のフレデリック・バスールも、スチュワードの判断基準について見解の違いがあることを示唆していた。ドライバー側にも困惑 FIAとブダペストで協議へこれら2件の裁定は、ドライバーの間でも混乱を招いている。とりわけGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)理事を務めるジョージ・ラッセルは、ハミルトンへの5秒ペナルティに驚きを示した一人だ。ラッセルは自身とハミルトンの接触について、1周目に自身のマシンが抱えていたパワーデリバリーの問題が発端となった「通常のレーシングインシデント」だったとの認識を示している。こうした状況を受け、PlanetF1によると、ハンガリーGPの週末にはドライバーとFIAが会合を開き、オーバーテイク時の裁定手順やドライビングガイドラインについて議論する予定となっている。複数のドライバーは、今回の裁定が国際競技規則(ISC)やドライビングスタンダードガイドラインと整合していないように見えるとして疑問を抱いているという。スパでの裁定が議論の焦点にFIAとドライバーによるこのテーマの正式な協議は、2025年カタールGP以来となる。今回の会合自体は以前から予定されていたものだが、ベルギーGPでハミルトンとルクレールを巡る対照的な裁定が下された直後というタイミングもあり、スパでの判定基準を明確化する場として大きな注目を集めそうだ。
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