2017年のF1世界選手権 第13戦 イタリアグランプリの決勝が3日(日)にモンツァ・サーキットで行われ、ルイス・ハミルトンが優勝。メルセデスが1-2フィニッシュを成し遂げた。ポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは、スタートからトップを維持し、危なげないレース展開でトップでチェッカー。前戦F1ベルギーGPに続いて今シーズン初の2連勝、ポール・トゥ・ウィンで今季6勝目を挙げ、3ポイント差をつけてチャンピオンシップ首位に浮上した。
2位にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが今季3度目の1-2フィニッシュを達成。3位にはセバスチャン・ベッテルが続き、フェラーリの地元イタリアでティフォシの前で表彰台に上がった。4位のダニエル・リカルド(レッドブル)は16番グリッドから12ポジションをアップしての入賞となった。高速のモンツァ・サーキット。メルセデスエンジンを搭載する全6台がトップ10入りするという、文字通り、エンジンパワーが物を言う展開となった。優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)「今年は信じられないくらいエキサイティングなシーズンだ。僕たちにとって過去2戦はチームとして本当に強かった。シーズン後半にすべてがいい方向に進んでいるのは並外れたことだ。今日のクルマの感触は素晴らしかった。第1スティントは特にね。後続に対して少し余裕があったので楽にタイヤの寿命を延ばすことができた。バルテリが素晴らしい仕事をしてこの1-2を得ることができた。久しぶりに連勝して、チャンピオンシップをリードできてとても嬉しい。でも、戦いは続いていくし、今シーズン、フェラーリは特にハイダウンフォースのトラックでとても速い。僕たちの接戦は続いていくだろうし、最後のチェッカーフラッグを受けるまで“ビーストモード”いくつもりだ」2位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)「4番手からスタートして2位でフィニッシュできたのでとても満足している。チームのために1-2フィニッシュできたのも本当に嬉しいよ! 序盤にポジションを失ってしまったけど、良いレースだった。幸いにも素早くポジションを取り戻し、その後ウィリアムズとフォース・インディアをオーバーテクスすることができた。その後のペースは素晴らしかったし、本当にそれを楽しんだ。表彰台は素晴らしかった。モンツァは間違いなくF1の表彰台ではベストのひとつだ。多くのノイズ、多くの人々がいて本当に素晴らしい雰囲気だ。是非、みんなに経験してもらいたい。先に目を向ければ、まだやるべき仕事はたくさんある。今後のレースもフェラーリとの接戦になるだろう」3位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)「今日はメルセデスほど速くはなかったけど、スタートした位置を考えれば、レースでベストな結果を得られたと思う。理想的ではなかったけど、僕たちは達成した結果のために懸命に頑張った。次のトラックは僕たちにとってOKなはずだ。僕たちはどこに取り組まなければならないかわかっている。サポーターのみんなとここに戻ってくれて嬉しい。あの表彰台では多くのアドレナリンが出た。もちろん、勝ちたかったけど、僕たちは正しい方向に進んでいると確信している。僕たちにとってそれほどいい一日ではなかったけど、同時にすべての情熱を感じることができて素晴らしかった。チャンピオンシップをリードすることは、チャンピオンシップに勝つことほど重要ではない。最後のレースでどこにいるかが重要だ。僕たちが行きたい場所、達成したことは明らかだ」4位:ダニエル・リカルド (レッドブル)「結果にはとっても満足しているし、今日はそれを本当に必要としていた。とても楽しかった。今年はお気に入りの2レースが後方からのスタートになった。シルバーストンと今回のレースだ。レースで何度かいいオーバーテイクができたことで興奮したままでいられたし、最後は本当にペースがあった。セブが見えて、表彰台が頭をよぎったし、もちろん最後まで彼を捕えようと頑張った。スタッフは最速のピットストップをしてくれたし、僕も最速のラップを刻めた。とてもクールなことだ。ほぼ完璧な一日だったと言っていい。僕たちがスタートした位置からでは精一杯の結果だ。もちろん、表彰台に上がりたかった。幻想的だったね。でも、来年は上がれると信じている。今日は全員にとって本当に後押しになったし、シンガポールを楽しみにしている」5位:キミ・ライコネン (フェラーリ)「レース全体でずっとクルマのバランスに苦しんでいた。本来の感触ではなかった。良くなった周回もあったけど、大部分でグリップとペースが足りなかった。楽な週末ではなかったし、僕たちは全てのコンディションで格闘していた。ドライでもそうだし、ウェットではさらに苦戦していた。そこはこの種のサーキットで修正しなければならない部分だ。望んでいた結果を得られず落胆している。純粋にトラックレイアウトを考えれば、僕たちにとって楽なコースではないのは確かだし、それがホームグランプリなのは残念だ。次のレースで同じストーリになったら驚くだろう。理論的にシンガポールでのレースは僕たちに適しているはずだからね。その場所でベストを尽くさなければならない」6位:エステバン・オコン (フォース・インディア)「本当にレースを楽しめたし、パフォーマンスには満足している。同時にちょっとがっかりしている。今日は本当に表彰台でフィニッシュしたかったからね。でも、現実的にならなければならないし、僕たちにはメルセデスやフェラーリに対抗するペースがなかった。なので、6位は達成できた最大限の結果だと思う。ある時点ではライコネンとレースをしていたし、彼を抑えられるかもしれないと考えていたけど、彼はちょっと速すぎた。レースの大部分でストロールとも良いバトルができたし、彼を抑え続けるために頑張らなければならなかった。昨日は力強い予選ができたし、今日は6位でフィニッシュできたので、素晴らしい週末だった。僕にこのような競争力のあるクルマを与えてくれたチーム全体のハードワークに心から感謝している」7位:ランス・ストロール (ウィリアムズ)「レースにとても満足しているし、良いレースだったと思う。本当に楽しんでいた。スタートでオコンにポジションを奪われたのは残念だった。ハミルトンのスタートが良くなくて、防御してきたので、バックオフしなければならなかった。3番手だったけど、そのあとフェラーリの2台とバルテリ・ボッタスのメルセデスに抜かれてしまった。レース終盤に大きなフラットスポットを作ってしまってオコンに対してタイムを失っていったし、フ...