レッドブルが、ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)との契約を更新しないことを決めたとロシアの Izvestia が報じている。レッドブルの育成ドライバーだったダニール・クビアトは、19歳だった2014年にトロ・ロッソでF1デビュー。翌戦にはフェラーリへ移籍したセバスチャン・ベッテルの後任としてレッドブルに昇格し、順調にF1の出世街道を走ってきた。
しかし、今年のロシアGP後にトロ・ロッソのマックス・フェルスタッペンと入れ替えで再びトロ・ロッソへ降格されるという屈辱を味わうこととなった。その後、ダニール・クビアトがレッドブルとの契約解消を考えているとも報じられていたが、レッドブルのドライバー育成責任者であるヘルムート・マルコも、トロ・ロッソのチーム代表であるフランツ・トストも、ダニール・クビアトが今後もトロ・ロッソにとどまる可能性を示唆していた。だが、そのような状況に変化が起きているようだ。レッドブルの匿名の関係者は「レッドブルはトロ・ロッソへ戻ったことによってクビアトが奮起することを期待していた。彼にかかっていたプレッシャーを和らげることでね」 と Izvestia にコメント。「彼には、コンスタントにポイントを取り、サインの手本になることが期待されていた」「しかし、これまでの7レースではダニールはチームメートに太刀打ちできていない。最近のこのような状況により、ヘルムート・マルコも最終的に契約を更新しないことに決めたようだ」ダニール・クビアトがトロ・ロッソに戻った7レースのうち、カルロス・サインツが合計26ポイントを稼いだのに対し、ダニール・クビアトは合計2ポイントしか獲得できていない。Izvestia は、2017年のトロ・ロッソのシートの一番近い位置にいるのは、現在レッドブルのリザーブドライバーを務めるフランス人ドライバーのピエール・ガスリー(20歳)だろうと伝えている。また、ダニール・クビアトに関してはウィリアムズへ移籍する可能性もあるようだと付け加えている。