F1は、新型コロナウイルスによってF1中国GPが中止となった場合は4700万ドル(約47億円)の損失を出すことになる。F1中国GPは4月19日に開催が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって延期され、おそらくキャンセルになると考えられている。だが、この決定は“不可抗力”であるため、プロモーターのJuss Sports Groupは、リバティ・メディアから開催量の払い戻しの対象になると考えられている。
ロンドンのビジネス紙 City A.M は、“病気の発生”によるキャンセルによってF1は“収入の損失”に直面すると報道。その額は4700万ドルに上ると報じている。「F1中国GPのキャンセルは不可抗力によるものであり、レースプロモーターはイベントのためにF1にレースプロモーション料金を支払う必要はない」F1は、何としてもF1中国GPを開催するべく調整を進めている。ひとつの選択肢として、F1ブラジルGPとアブダビGPのの間にF1中国GPを開催し、貨物をサンパウロから上海に輸送する物流的な負担を和らげるために2日間でグランプリを開催することが浮上している。検討中のアイデアは土曜日にプラクティスと予選、日曜日にレースを実施するというもの。しかし、この提案にはF1チームの全会一致の同意が必要となる。また、イモラ・サーキットがF1中国GPの代替として4月にグランプリを開催することを申し出たという報道もあるが、現時点では実現は難しいとされている。さらに中国GPと同じ4月に開催が予定されているF1ベトナムGPも暗雲が立ち込めており、主催者側は状況が改善することを期待して延期の決定を遅らせている。だが、ハノイの観光部門は、F1ベトナムGPの延期は考慮されていないと主張する。「F1レースの時期は延期も遅延もない。これはスポーツイベントだが、ベトナムとハノイの観光に非常に大きなインパクトを与える」F1ベトナムGPも中止という事態になった場合、F1は100億円近い損失を負うことになる。新型コロナウイルスは、現在までに7万人以上の感染が確認され、1,874人が死亡している。
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