フェラーリF1のシャルル・ルクレールは、2020年のF1世界選手権が通常よりも短いものになれば、タイトルを獲得する可能性が高まるため、リスクの高いアプローチを採る可能性が高いと語る。当初、2020年のF1世界選手権は史上最多の22戦が予定されていたが、新型コロナウイルスのパンデミックによって開幕から10戦の中止・延期が決定。F1のCEOを務めるチェイス・キャリは、7月5日のオーストリアGPでスタートする15~18戦のカレンダーの構築を目指していると述べている。
現在でも多くのヨーロッパの国々が夏の大規模なイベントを禁止しているため、シーズンのレース数が少なくなる可能性が高まっている。シャルル・ルクレールは、それはファン、そして、自分自身にも利益になる可能性があると語る。「当然ながら、レースが少なくなることで、みんなが少しリスクを冒したくなるだろう」とシャルル・ルクレールは語る。「そのため、いくつかのサプライズが起こるかもしれない。実際にそれを見るのはかなり刺激的かもしれない。そうなることを願っている。それが僕の利益になるのならばとてもハッピーだろうね!」「予測するのは難しい。8戦だけのチャンピオンシップであっても、まだメルセデスとルイス(ハミルトン)が優勝候補だし、彼らを倒すのは非常に難しいだろう。でも、リスキーな戦略やオーバーテイクなど、コース上でもう少しリスクを冒すことになると思う。それが成果を挙げるかもしれないし、報われないかもしれないけどね」2月のプレシーズンテストでは、フェラーリはメルセデスに遅れをとっているように見えた。また、早期にイタリアのロックダウンしたことでマシンの問題に対処できておらず、今シーズンはチームのパフォーマンスを改善することにおいて、ドライバーの役割がより重要になってくるとシャルル・ルクレールは考えている。「僕たちはテストで少し苦労していたし、まだ追いつく必要があると思っている。できるかどうかはわからないけど、昨年はシーズンを通じて良い進歩を果たした。去年と同じように仕事を続ける必要があると思うし、結果は出てくると確信している」「スタートすれば止まることはないので、誰にとっても難しいシーズンになるだろうし、他のシーズンほどクルマを開発するためのブレークはない。だから、他のシーズンよりもコース上での作業はかなり重要になってくる。シーズンがいつ再開したとしてもコース上で多くの時間を過ごすことになるからね」「チームに適切なフィードバックを与えて、すぐに正しい方向でチームに役立てるようにドライバーとして開幕戦から集中して準備を整えておくことが非常に重要になる」