カルロス・サインツJr.は、F1ハンガリーGPでオスカー・ピアストリと接触した一件について、自身には周回遅れを知らせるブルーフラッグが適切に表示されておらず、「避けることは不可能だった」と釈明した。また、FIAのブルーフラッグシステムに不具合があったことも考慮されるべきだったと主張し、この接触はレーシングインシデントだったとの見解を示した。
39周目、ピアストリは首位走行後のピットストップを終えて周回遅れの集団に追いつき、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソと激しく順位を争っていたサインツJr.のウィリアムズとターン2立ち上がりで接触した。ピアストリはこの接触で大きなダメージを負わなかったものの、トップ争いで貴重なタイムを失った。一方のサインツJr.には5秒のタイムペナルティが科されたが、レース後にはFIAのブルーフラッグ表示システムに問題があったことが判明している。「周回遅れになるとは全く分からなかった」18位でフィニッシュしたサインツJr.は、当時の状況について、周回遅れになるという情報を全く受け取っていなかったと説明した。「その時点では、自分が周回遅れにされようとしているなんて全く分かっていなかった」「それに加えて、僕はフェルナンドと激しいバトルをしていて、コーナーでインに飛び込んで前に出ようとしていた」「オスカーがあそこにいるとは思っていなかったし、仮にそこにいたとしても、あの角度では僕の死角に入っていた」「だから正直、僕の側からすれば避けることは不可能だった」サインツJr.は、もう少し情報共有が適切であれば防げた可能性はあると認めつつも、レースでは起こり得る接触だったと語った。「もう少しコミュニケーションが良ければ助かったかもしれない。でも同時に、レースでは時々起こるようなレーシングインシデントだったと思う」ブルーフラッグの問題が裁定にも影響すべきだったサインツJr.は、ブルーフラッグのシステムトラブルがあった以上、スチュワードもその事情を考慮すべきだったと主張した。「正直、オスカーには本当に申し訳なく思っている。でも今回は、何が起きたのかについて僕には十分な理由があると思う」さらに、タイトル争いと表彰台を争う立場にあったピアストリも、状況を踏まえて慎重に走る余地があったのではないかとの見方も示した。「彼は表彰台を争っていた立場だったし、僕たち全員がブルーフラッグの問題を抱えていたことを考えれば、もう少し慎重なポジション取りができたかもしれない」「でも残念だった。5秒ペナルティは受け入れたし、それで構わない。18位を争っていた僕にとっては気にするようなものではなかった。それが現実だ」「彼のリタイア原因は僕ではない」ピアストリはその後、ギアボックストラブルによってリタイアを喫したが、サインツJr.は今回の接触がその原因ではなかったことを強調し、互いに事情は理解できるはずだと語った。「これはレーシングインシデントだ。何が起きたのかを知れば、彼も理解してくれると思う」「彼がリタイアしたのは僕や僕のミスが原因ではなかった。ただ接触があっただけだし、彼のレースにそれほど大きな影響を与えなかったことをうれしく思う」「とはいえ、僕たち全員がこうしたブルーフラッグの問題を抱えていた状況だっただけに、本当に難しいレースだった」FIAのブルーフラッグ表示システムの不具合は、今回のピアストリとサインツJr.の接触だけでなく、複数のドライバーからも問題視された。サインツJr.はペナルティ自体は受け入れたものの、自身の視界や状況だけでなく、システム上の問題も今回のインシデントを招いた一因だったと強調している。Here’s the Sainz/Piastri moment #F1 #HungarianGP pic.twitter.com/IYkdAQYTTi— Formula 1 (@F1) July 26, 2026