カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズF1が競争力を取り戻すためには、アストンマーティンのような飛躍的な開発成功が必要だとの認識を示した。2026年F1第11戦ハンガリーGP予選後、バクーで予定するアップデートだけでは不十分だと語り、チーム全体の開発力向上を求めた。ハンガリーGP予選で18番手となったサインツJr.は、ハンガロリンクが今季最も厳しいサーキットになることは予想していたとしながらも、マシンの一貫性のなさや開発面でライバルとの差が広がっている現状に危機感を募らせた。
予想どおり苦戦もマシンの不安定さを問題視サインツJr.は、ハンガロリンクでの苦戦自体は想定内だったと振り返った。「正直、このサーキットは今年最も厳しいレースになると予想していた。だから期待値はかなり低かったし、大きく苦戦することは分かっていた」「でも一番驚いたのは、マシンの一貫性のなさと、1周をまとめることの難しさだ。週末を通して見てもらえれば分かると思う」さらに、フリー走行ではスペインGPでも発生したギアボックス関連の問題が再発していたことも明かした。「フリー走行からFP3まで、ギアボックスがバランスに影響する問題を抱えていた。スペインGPと同じような症状で、何が原因なのかまだ分かっていない。これから解決策を見つけなければならない」この問題は、メルセデス製トランスミッションに関わる部分だと説明している。「アストンマーティンがやったことを実現しなければならない」サインツJr.は、マシン開発の方向性についても率直な考えを語った。「もっと速いマシンが欲しいなら、シンプルにアストンマーティンがやったことを僕たちも実現しなければならない」アストンマーティンはハンガリーGPで16項目に及ぶ大型アップデートを投入し、フェルナンド・アロンソが今季初めてQ2進出を果たすなど、中団グループで大きく競争力を高めた。サインツJr.は、バクーで投入予定のアップデートには期待を寄せつつも、それだけでは十分ではないとの見方を示した。「バクーでのアップデートには期待している。でも、今の差を見れば、それだけではポイント争いには十分ではないことは分かっている」「何より気になるのは、アストンマーティンのようなチームが風洞で非常に大きなポテンシャルを見つけていることだ。僕たちも同じように、それだけ大きな空力性能を見つけ出せるチームになってほしい」現行車の開発終了も提言サインツJr.は、アストンマーティンの躍進を悲観材料ではなく、ウィリアムズが目指すべき成功例だと語った。「テレビでも話したけれど、アストンマーティンを見て不安になるのではなく、モチベーションに変えるべきだと思っている」「少し前までグリッドでも最もダウンフォースが少ないマシンのひとつだったチームが、たった1回のアップデートで中団トップクラスになり、トップチームにも近づいてきた。それは僕たちにも可能性があることを示している」そのうえで、バクー以降は現行FW48への開発を打ち切り、2027年マシンへ開発資源を集中すべきだとの考えを示した。「そう思う。バクー以降はもう大きなアップデートはないはずだし、チームは次のマシンに集中すべきだ」「僕たちは想像以上に多くのものを見つけなければならない。だからチーム全体のレベルを引き上げる必要がある。僕たちは思っていた以上に先頭から離れていることが、このようなサーキットではっきり分かった」
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