2024年のF1世界選手権 第9戦 カナダGPの予選で、ジョージ・ラッセルが今季初のポールポジションを獲得し、メルセデスは再びトップに返り咲いた。マックス・フェルスタッペンは厳しい一日を乗り越え、何とかフロントローのポジションを死守し、ランド・ノリスは3位となった。常にポールポジションを争うチャンスがあった白熱した予選セッションは、天候が不安定で多くの衝撃と波乱があった。モントリオールでのFACTS STATSは次のとおりである。
■ ポールポジション獲得者のタイムと2番手以下のタイムの差が0.000秒だったのは、計時が小数点第3位まで移行して以来2度目であり、最初は1997年のヘレスでのヨーロッパグランプリで3台のマシンが同タイムになったときだった。■ ポールポジションが同タイムだった例は、これまでに16例ある。■ ラッセルは自身2度目のポールポジションを獲得。2022年のサンパウロでもスプリントレースで優勝した後、ポールポジションからスタートしており、それを含めればキャリア3度目となる。■ モントリオールでの過去7レース中6レースはポールポジションからスタートしたドライバーが優勝しており、メルセデスにとっては2017年以来のここでのポールポジションスタートとなった。■ フェルスタッペンは2番手だったが、メルセデスを相手に2番グリッドからスタートした前回(2023年ハンガリーGP)は、ターン1でトップに立った。■ フェルスタッペンは、昨シーズン、ハンガリー、イタリア、ラスベガスの3回、2番グリッドからスタートして優勝している。■ ノリスは、マクラーレンにとって2012年以来のカナダでのベストスタートとなる。マクラーレンは2014年以来、このレースでポイントを獲得していない。ジョージ・ラッセルは自身2度目のポールポジションを獲得した■ 4番手のオスカー・ピアストリは、過去4レースでトップ4入りを果たしている。■ 日曜日は、1968年にベルギーでマクラーレンが初めてF1で優勝した記念日である。■ ダニエル・リカルドは、2014年にここで初優勝してからちょうど10年目にして、今シーズンのグランプリ予選最高の5番手を獲得した。■ フェルナンド・アロンソの6番手は、4レースぶりにランス・ストロールを上回る予選結果となった。■ 7番手のルイス・ハミルトンは、モントリオールでの過去14回のレースで、予選でトップ5に入らなかったことは一度もなかった。■ また、ハミルトンはポールポジション獲得までわずか0.280秒差だったが、今シーズンまだトップ6でグランプリをスタートしていない。■ 角田裕毅は8番手となり、モントリオールで初めてQ3に進出した。■ ストロールはここで初めてQ3に進出。Q3は今シーズン最高の結果となったオーストラリアの6番手以来となる。■ アレクサンダー・アルボンは2戦連続でQ3に進出した。アレクサンダー・アルボンはグリッド10番手を獲得し、2回連続でQ3進出を果たした。■ フェラーリは2021年のベルギー以来初めてQ3進出を果たせなかった。■ シャルル・ルクレールは2年連続でQ3進出は果たせなかったが、5戦連続でチームメイトを上回る予選通過を果たした。■ ローガン・サージェントは13番手。今年の予選ベストでであり、今シーズン初めてQ1を突破した。■ ケビン・マグヌッセンがチームメイトを予選で上回ったのは2024年で3度目。■ ピエール・ガスリーは15番手となり、予選でエステバン・オコンを今年3度目。■ セルジオ・ペレスは2戦連続でQ1敗退となり16番手。これまで3戦連続でQ3進出を果たしていない。■ ペレスが昨年のコンストラクターズ選手権で優勝し、今年のチャンピオンシップをリードしているマシンで、2023年開始以来Q1で敗退したのは今回が5回目となる。■ 17番手につけたバルテリ・ボッタスは、モントリオール10回目の挑戦で自己最低の予選結果となった。■ オコンはモントリオールに過去4回出場し、すべてQ3に進出しているが、ジェッダ以来となるQ1敗退を喫した。■ ニコ・ヒュルケンベルグは、昨年ここで2番手グリッドを獲得したが、今季2度目のQ1敗退を喫し、19番手となった。■ 周冠宇は、過去8回のグランプリで5回目となる予選最下番手となった。
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