F1カナダGPのプロモーターであるフランソワ・デュモンティエは、カレンダー通りの6月14日にレースを開催できると“楽観的”であるが、延期の可能性があることも認める。F1は3月23日(月)、新型コロナウイルスの世界的な流行により、6月7日に予定されていた第8戦アゼルバイジャンGPも延期することを発表。2020年のF1世界選手権の開幕戦はカナダGPになることが期待されている。
モントリオールは完全に恒久的な施設ではないが、ほぼ3か月で市内の中心部に会場を準備するバク-とは異なり、主催者は最終決定までもう少し時間をかけることができる。フランソワ・デュモンティエは「想像できるとは思うが、私はほぼ毎日もしくは2日おきにF1と話し合っている」とコメント。「また、ここの地方自治体、市、政府とも話し合っている。まだ6月14日は予定通りだ。楽観的ではあるが、現実的でもある」「我々にはまだ数週間ある。あと2~3週間あると言っていいだろう。それから我々はグランドスタンドの設置やサイトの準備を始めなければならない」「イベントの延期について決定を下す必要がある場合、その決定はイースターの週末の後のある時点でF1と私自身の間の共通な決定となる」フランソワ・デュモンティエは、現在の地域のガイドラインでは施設で作業を行うことはできないと語る。「昨日ここケベックで、我々の首相はすべての重要でない企業に4月13日までに閉鎖するよう求めた」とフランソワ・デュモンティエは付け加えた。「そのため、現在、トラックで作業することはできない。レースを主催する私のチームは、先週または10日間家で仕事をしている」「決定を下すまでにはまだ2~3週間ある。その日程で開催することができ、シーズンの開幕戦になることを期待している。それと同時に、イベントを延期する場合の様々なシナリオに取り組んでいる」延期を決断した場合、今年の後半にレースを開催するための柔軟性はあるが、厳しいカナダの冬のため、10月25日のアマリカGPの前には確実に組み込む必要がある」1978年のモントリオールでの初イベントは10月8日に開催され、その後3年間は9月の最終日曜日に開催されていた。その後6月に変更されている。「これまでのところ、日付はありません。F1はスクランブルをかけて臨機応変にやる必要があると思う。我々にとって、10月中旬以降にレースを開催することは不可能だと言える」モントリオールは政府の資金で大きく支えられているが、フランソワ・デュモンティエは政府の関与が決定に影響を及ぼすことはないと主張する。「我々はイベントを運営する非公開企業だ。我々は民間資金からいくらかの支援を得ているが、組織自体にはない。我々は彼らと連絡を取り合っており、我々が決定を下せば、彼らは我々と足並みをそろえてくれるだろう」レースが完全に中止になる可能性については「イベントを開催しないことになれば、非常に不運と言えるだろう」とフランソワ・デュモンティエは語る。「F1は世界中の全体的な状況を調べる必要があることは理解できるが、もしそうなった場合は、我々は2021年に向けて取り組んでいく」「私は楽観的だと言ったが、同時に現実的で明快でもある。ほぼ1時間で状況を評価する必要がある。まだあと2~3週間ある。イベントを延期する必要がある場合はそうしなければならない。イベントを開催する場合は、ドライバー、観客、労働者、全員にとって安全な環境で行う必要がある」