F1カナダGPの主催者は、6月14日の開催にむけて計画通りに準備を進めていると述べているが、カナダのオリンピック/パラリンピック委員会は、東京五輪に選手団を派遣しないことを表明しており、レース開催に新たな疑念が投げかけられている。現時点で、オーストラリア、中国、ベトナム、スペイン、オランダ、そしてアゼルバイジャンGPが延期、モナコGPは中止が決定しており、6月14日の第9戦カナダGPで2020年のF1世界選手権のシーズン開幕が期待されている。
しかし、カナダのオリンピックチームは、東京オリンピック/パラリンピックへの不参加を表明したことで、F1レースも延期の差し迫った危機に晒されていると考えられている。「カナダのオリンピック委員会(COC)とカナダのパラリンピック委員会(CPC)は、アスリートの委員会、国立スポーツ機関、カナダ政府に支えられ、2020年の夏にカナダチームをオリンピックおよびパラリンピック競技大会に派遣しないという難しい決定を下しました」とチームカナダは声明で述べた。「COCとCPCは早急に、国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会、世界保健機関に対し1年の大会延期を求めます。そして、日程再編によって発生した煩雑な作業などに対しては最大限のサポートを提供することを表明します」「大会延期による諸々の問題については承知していますが、我々の選手、そして世界において健康と安全以上に重要なことはないと考えています」F1カナダGPの主催者は3月23日(月)に準備は計画通りに進行しているとの声明を発表しつつも、絶えず変化する状況を注意深く監視していると認める。「6月12日、13日、14日のF1世界選手権で予定されている2020年 F1カナダGPの準備は順調に進んでいます」と声明で述べた。「急速に進化している状況であり、我々は常に監視しています。我々はF1のメンバー、FIA、および公的機関と常に連絡を取り合っていることにご了承ください」「状況が進化し続けた場合、公衆衛生の専門家の専門知識に頼り、最新情報をお届けします」