カンポスのチーム代表エイドリアン・カンポスは、チームが資金不足で崩壊寸前であるとの報道を否定。カンポスは2010年のグリッドにつくと主張している。エイドリアン・カンポスは、BBCスポーツの取材に対し、より多くの資金を探していたことを認めつつも「開幕戦にいるだろう」と主張。情報筋は、カンポスが、チームの株式保有について今はなきA1GPのトニー・ティシェイラと交渉していると語っていた。
「株主になるなることを望む人物と話している」と語るカンポスは「より多くの投資家を獲得できると期待している」と付け加えた。「話が大きくなり過ぎているし、我々にとって迷惑なことだ」「私はチームの一部を売却することなど望んでいないし、チーム代表のままだ。株主になるということは、既存の全ての契約を受け入れるということだ」「我々は投資家とスポンサーを探しているが、プロジェクトは生きている」「人々はティシェイラについて話しているが、我々は他の人とも同じように話をしている」カンポスは、バーニー・エクレストンのF1管理会社から提供されたお金があり、まだ契約していない2人目のドライバーからも資金が提供されるとし、「非常に予算に近づいている」と付け加えた。カンポスのシャシーを製造するダラーラも、カンポスの支払いが遅延していることはないと語る。「(カンポスの支払いが遅れているというのは)少なくとも我々の側では真実ではない」とダラーラの最高経営責任者アンドレア・ポントレモリは語る。「我々はまだクルマの製造を進めているし、クラッシュテストもパスしている」カンポスは、2010年マシンが2月17日〜20日に行われるヘレステストで初走行することを期待していると語る。情報筋は、カンポスにとってのもうひとつのオプションは、セルビアでステファンGPを設立しようとしているゾラン・ステファノビッチに売却することだとするが、ゾラン・ステファノビッチはカンポスの参戦権は買収するが、ダラーラを含む他の契約は使用しないだろうとしている。ステファンGPは、トヨタが2010年に向けて設計・製造したTF110を使用することで合意に達しているとされている。またカンポスは、ブルーノ・セナのチームメイトがルーキードライバーになるとし、ロシア人のヴィタリー・ペトロフとベネズエラ人のパストール・マルドナドと交渉中であることを認めるが、他に勝算のある第3のドライバーがいることを明らかにしている。