元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンのGTチーム『Jenson Team Rocket RJN』は、ホンダ・NSX GT3からマクラーレン・720S GT3へと車両を変更して2020年のGTワールドチャレンジン・ヨーロッパ(旧ブランパンGTシリーズ)に参戦する。2009年にブラウンGPでF1ワールドチャンピオンを獲得したジェンソン・バトンは、昨年限りでホンダとのSUPER GTプロジェクトを終了。今年からはかつてF1を戦ったマクラーレンの車両に切り替え、カラーリングはお馴染みのブラウンGPのカラーが施される。
2010年から2017年までマクラーレンでF1を戦ったジェンソン・バトンは「今シーズン、Jenson Team Rocket RJNがマクラーレン・720S GT3で活動し、マクラーレンとレースをすることを発表できて興奮している」とコメント。「チームは大きな経験を積んでおり、僕たちはレースで勝者としての地位をすでに確立しているクルマで自信に満ち溢れてシーズンに挑む」RJNを運営するボブ・ネヴィルは「僕たちはホンダを継続する立場になかった。幸運にもこの契約を結ぶことができた」とコメント。「僕たちは本当に喜んでいる。車は素敵に見え、膨大な量の開発が行われている」Rocketというチーム名はジェンソン・バトンの亡き父ジョン・バトンが設立したカートチーム『Rocket Motorsport team』に由来したチームとなる。同チームはバトンだけでなく、ルイス・ハミルトン、ウィル・スティーンブス、オリバー・ローランド、ジェームス・カラドといったドライバーを輩出している。20年前に設立されたRJNモータースポーツは、ツーリングカー、ダカール・ラリー、GTレースなど様々なプロジェクトを展開してきた。チームはブランパンGTシリーズが開始した2011年から参戦しており、GT3とGT4の両方でタイトルを獲得している。ジェンソン・バトンとRJNレーシングとのパートナーシップは、元RJNのドライバーである2018年にブランパンGTシリーズ耐久カップのPro-Amチャンピオンであるクリスチャン・バンコムが関与し、Rocket MotorsportプロジェクトのGT3プログラムや他の商業面などを統括している。