ホンダのパワーユニットの問題によって予選を欠場したジェンソン・バトンは、合計で70グリッド降格ペナルティ分のパワーユニット交換を実施した。ジェンソン・バトンは、お馴染みのこの状況に失望を隠さない。「状況が思い通りにいかないときは僕たち全員が落胆するものだ」とジェンソン・バトンは述べた。
「たとえレースで最後尾からスタートするとしても予選をやりたかった」「やっぱり予選に出て行って、ベストを尽くしたい。本当の挑戦だ。軽い燃料、新しいタイヤで限界までクルマをプッシュするのは素晴らしいことだ。僕たちにはその機会がなかった」「新スペックのエンジンとレース週末のいくつかの問題をむしろ改善とみなしたい。将来にむけては全てが有望だからね」ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める新井康久は、ジェンソン・バトンの最終プラクティスの問題はセンサーの故障であり、まだ分析中だと述べた。チームメイトのフェルナンド・アロンソは15グリッド降格ペナルティ、またフェラーリのキミ・ライコネンは5グリッド降格ペナルティを科せられることで、F1メキシコGPの決勝レースは、3人のワールドチャンピオンが後方からのスタートとなる。彼らの前からスタートするマノー・マルシャのウィル・スティーブンスは、その状況を不思議な感覚だと述べた。「1コーナーまで長いので、正直、1コーナーまで彼らを抑えられるとは思っていない」とウィル・スティーブンスはコメント。「僕たちのスタートは本当にいいけど、彼らはスタートして、僕たちを突き放していく。アレックス(ロッシ)に続いてターン1に入り、それまでに彼らは僕たちの前にいると想像しているよ」