ブリヂストンが、F1韓国GPの展望を語った。2010年F1世界選手権第17戦韓国GPが、10月22日〜24日にモクポ(木浦)市近郊のヨンアム(霊岩)郡の新設サーキットで開催される。ブリヂストンは、初開催となる韓国GPでハード、ソフト両コンパウンドを使用する。完成したばかりの韓国インターナショナル・サーキットはまったく新しい施設であり、これまでモータースポーツ・イベントが開催されたことがない。そのため、チームとドライバーはさまざまな課題に取り組むことになるだろう。全チームとブリヂストンのいずれも、金曜日に実際にコー...
安川ひろし (ブリヂストンモータースポーツ推進室長)「F1が新しいマーケットを訪れるのはいつもうれしいことです。韓国経済は安定した成長を続け、エキサイティングな状況にあります。ブリヂストンは、このマーケットで存在感を拡大しつつありますが、初開催の韓国GPに参戦することによってマーケットでの存在感がいっそう高まることは大きなメリットになるでしょう。初めてF1を迎え入れる韓国にお祝いを申し上げるとともに、私たちはヨンアムを訪問することと韓国のたくさんのF1ファンの方々にお目にかかれることを楽しみにしています」 浜島裕英 (ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部フェロー)「つい最近サーキットが完成したばかりの韓国GPは、F1に関わる全員にとって興味深い課題を呈しています。つまり、このサーキットのレース・データを見ることができないため、私たちが頼れるのはシミュレーション・データしかないということです。シミュレーション・データの情報に基づいて判断すると、最高スピードと平均スピードはそれぞれ310km/h、205km/hになるでしょう。スピードに関しては、カタルーニャとイスタンブールの中間付近に位置する、セパンに近いサーキットになります。この重要な要因に基づき、タイヤアロケーションをハードとソフトに決定しました。韓国は、私たちの技術全般を試せるサーキットになるでしょう。この週末は、どのチームのエンジニアたちも、レースに向けて最適のクルマのセットアップとタイヤ戦略を理解しようと必死に作業に取り組むと予想しています。このサーキットで初めて開催されるモータースポーツ・イベントになるわけですから、レース期間を通じて路面がかなり進化すると考えています。また各チームと、特にチャンピオンを争っているそれぞれのドライバーたちが、このコースにどのように適応するかを見るのも面白いでしょう」
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