ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後初勝利について、元メルセデスのチームメイトであるバルテリ・ボッタスが、その復調の背景に「マシンへハミルトンのDNAが反映され始めたこと」があるとの見解を示した。ハミルトンは2026年シーズン序盤こそフェラーリへの適応に苦しんだものの、モナコGPとカナダGPで連続表彰台を獲得すると、前戦スペインGPでは待望のフェラーリ初優勝を飾った。
5年間にわたってメルセデスでハミルトンとコンビを組んだボッタスは、その変化が偶然ではないと見ている。「ハミルトンのDNA」が宿るマシンボッタスは、ハミルトンが現在のフェラーリで本来の力を発揮し始めた理由について、マシン開発への影響が表れ始めた可能性を指摘した。「当然だけど、レースがうまくいけば気分も良くなるものだ。彼はいま本当にいい状態にいるし、それを見るのはうれしい」「彼は素晴らしい予選も素晴らしいレースもできる能力を失っていないことを証明したと思う」そして、こう続けた。「たぶん、このクルマはこれまでとは少し違うんだろう。もしかすると、彼のDNAが少し入った初めてのマシンなのかもしれない」「そういう小さな違いが大きな差につながる。この世界では本当にわずかな差で勝負が決まるからね。でも、彼が好調なのを見るのはうれしいよ」グラウンドエフェクト時代のF1では、ハミルトンはメルセデス時代を通じてマシンとの相性に苦しみ続けた。2024年には勝利を挙げたものの、常に完全な一体感を得ていたわけではなかった。しかしフェラーリは、ハミルトンの加入後にSF-26を全面刷新。近年のアップデートと並行してハミルトン自身の自信も高まり、再び優勝争いを演じるまでに復調している。ロズベルグも復活劇を祝福ハミルトンのフェラーリ初勝利には、2016年F1王者で元チームメイトのニコ・ロズベルグも祝福の言葉を送った。かつて激しいタイトル争いを繰り広げたライバルだが、ロズベルグはスペインGP後に率直な喜びを語っている。「心から彼と一緒に喜べるよ。すぐに祝福の言葉を伝えた。本当におめでとうと言えてうれしかった。素晴らしいことだからね」また、フェラーリ移籍直後の苦戦を見守るのは辛かったと明かした。「フェラーリでのスタートは本当に苦しかったし、見ていてつらかった。でも今は自信に満ちあふれ、速さも戻り、レースを楽しんでいる。それが本当に素晴らしい」「今回の勝利は歴史的なものだ。本当に特別な勝利だった。彼にとっても、このスポーツにとっても素晴らしい一日になった」さらにロズベルグは、この勝利がフェラーリ全体に好循環をもたらすと予想する。「いい結果が出れば、さらにモチベーションが高まり、幸せになり、もっと努力するようになる」「その流れがチーム全体をさらに高いレベルへ押し上げていくだろう。いまのフェラーリには素晴らしい勢いがある」ハミルトンの復活によりフェラーリの勢いは一気に増している。ボッタスが語ったように、SF-26がハミルトンの好みに近づいたことが事実であれば、その小さな変化こそが2026年シーズンを左右する大きな要因になるかもしれない。
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