ペーター・ザウバーは、BMWザウバー買収の交渉が失敗した原因は、BMWの要求の高さにあると非難した。ペーター・ザウバーは1993年にザウバー・チームとしてF1に参入。2005年にチームをBMWに売却したあとも、チームの株式の20%を保有している。ザウバーは、コンコルド協定が合意に達した8月5日までに取引が成立したら、向こう3年間のF1での分配金が保証され、長期的な将来を確保できただろうと語る。
「BMWが2009年シーズン末でF1を撤退するとの発表のあと、私はチームを引き継ぎ、救済に乗り出そうとした」とザウバーは語る。「しかし、BMWとの交渉は失敗に終わった。単純に要求が高すぎたからだ。従って、私は数100万ユーロの価値がある支払いを保証し、チームの将来を確保するコンコルド協定にサインすることができなかった」「私は信じられないくらい失望しており、絶望的に感じている」「私にとって、今回は私の40年のモータースポーツでのキャリアにおいて最も苦々しい日だ。チームにとって破壊的な妨げでもある」「今は他の解決策を捜し求めなければならない。責任はBMWの手中にある。言うまでもなく、私はこれまで通り助けるつもりだ」