ジュール・ビアンキのF1日本GPの事故について motorsport.com が検証。クラッシュ時に振られていたグリーンフラッグについての考察を述べた。YouTubeに投稿された観客の動画では、ジュール・ビアンキが、エイドリアン・スーティルのマシンを撤去しようとしている重機に衝突したことがはっきり確認することができる。
そして、クラッシュが起きた際とその後もマーシャルポストにいる男性がグリーンフラッグを振っており、多くの人々が、グリーンフラッグが振られている理由に当惑した。だが、マーシャルは規約に従ってやるべきことをしており、間違っていたのはFIAだと同サイトは分析する。1周前にエイドリアン・スーティルがクラッシュした際、このマーシャルはレース管制官からの指示通りにダブルイエローを振っていた。重機はザウバーを持ち上げ、壁の開口部に向かってバックし始めた。マーシャルは、重機がマーシャルポストを通過すると規約通りグリーンフラッグに持ち替えた。グリーンフラッグが出てから11秒後、ジュール・ビアンキが事故現場に差し掛かった。エイドリアン・スーティルと同様、ジュール・ビアンキはリアのコントロールを失い、アクアプレーニングを起こしてコースアウト。ジュール・ビアンキはマシンに修正を当てたが、マシンは濡れたグラベルを時速210km以上で横切って重機に衝突し、マシンの大半を破壊するほどの衝撃を受けた。グリーンフラッグはジュール・ビアンキのクラッシュと関係があったのだろうか?グリーンフラッグは、この区域から先は加速できることを意味している。テレメトリーを見ると、ジュール・ビアンキはすでに加速していたという。だが、旗が切り換えられたとき、重機はマーシャルポストからわずか数フィート先におり、決して安全な位置にいたわけではなかった。また、数人の作業員が重機と一緒に歩いており、ロープで吊ったザウバーのバランスをとっていた。技術的には、この区域は事故現場を越えてはいた。しかし、マーシャルポストがグリーンフラッグを振るには、クラッシュ現場にあまりに近すぎた。直前の区域は依然としてイエローのままだった。だが、この事故は誰も責めることはできない。天候、ビアンキ、FIAの規約、重機の位置、消えゆく日の光、その他未知の要因が「最悪の状況」を生み出してしまった。関連:【動画】 ジュール・ビアンキ、クラッシュの瞬間
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