レッドブルF1の育成ドライバーである岩佐歩夢が、オランダのザントフォールトで行われたFIA F2選手権第12戦のスプリントレースを振り返った。8月25日(金)に行われた予選で、ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、1セット目2回目のタイムアタックで思うようにタイムアップができず、2セット目のアタックでばん回を図ったが、3回の赤旗中断によりアタックができないままセッションは終了。予選12番手という不本意な結果に終わりました。
スプリントレースでは、前戦ベルギーでのペナルティーにより5グリッド降格となり、他のマシンのペナルティーとの兼ね合いで岩佐歩夢は16番手からスタートとなったた。スプリントレースのスタート予定時刻は13時15分だったが、雨が降り続いた関係で8分遅れの開始。セーフティカー(SC)先導のフォーメーションラップでスタートした。ポールシッターがマシントラブルのためピットスタートとなり、岩佐歩夢は15番手で2周のフォーメーションラップを走行。そしてローリングスタートでレースが始まった。ところが、1周目に3台が絡む多重クラッシュが発生し、レースは赤旗中断となる。岩佐歩夢はアクシデントを回避しましたが、後続に先行を許し13番手となった。マシンの回収とガードレールの修復に約30分を要し、14時に再スタートとなった。しかし、赤旗中断の間に雨は激しさを増し、セーフティカー先導で2周を走行したのち、再び赤旗が提示されレースは中断。天候回復が見込めないことから、レースはこの時点で終了となった。レーシングラップが2周に満たないことから、このレースにおけるポイントの付与はなくなった。岩佐はシリーズランキング3位をキープしている。雨とアクシデントで赤旗終了のノーポイントレースに。16番手スタートの岩佐は13位「ほとんど走ることなく終わりましたが、短い走行ながらもいいデータが得られましたし、トライしたことに対するフィードバックもあったので、チームとしては悪くない結果だったと思います」と岩佐歩夢はコメント。「スタート時はかなりスプレー(水膜)が激しく、ほとんど前が見えない状態で、メインストレートでも危うさを感じました。前方で発生したアクシデントが見えた瞬間に、スピードを落として回避することを考えました。クラッシュしたマシンが壁に当たって跳ね返ってくるのが怖かったのですが、そうしたこともなく、無事に回避することができてよかったです」「明日のフィーチャーレースに向けて、これまで同様にしっかり準備して臨みたいと思います」
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