アウディが2014年のDTMにおいてマニュファクチャラータイトルを獲得した。ホッケンハイムで行われた最終戦で、延べ155,000人の観客が見守る中、アウディは1-2-3フィニッシュを飾り、マニュファクチャラーチャンピオンの座をBMWから奪い返すことに成功した。
アウディ モータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング ウルリッヒと、アウディスポーツのDTM責任者ディーター ガスが率いるチームは最終戦で素晴らしいパフォーマンスを見せ、21ポイントのビハインドを30ポイントのリードに変えた。2014年シーズン、アウディはトータルで409ポイントを挙げ、BMWとメルセデス ベンツはそれぞれ379ポイント、222ポイントだった。アウディのピットでDTM最終戦を観戦していたサッカーワールドチャンピオンのバスティアン シュヴァインシュタイガーらが真っ先に祝福メッセージを送った。ドライバータイトルにおける2位および3位もアウディが獲得している。これまで2度のDTMチャンピオンに輝いているマティアス・エクストロームは、Audi Sport Team Abt SportslineでRed Bull Audi RS 5 DTMを駆って2戦連続となる優勝を飾り、今シーズンはタイトルの2位を獲得。昨年のチャンピオン、マイク・ロッケンフェラーは、Audi Sport Team PhoenixでSchaeffler Audi RS 5 DTMをドライブして今回2位でフィニッシュし、ドライバータイトルで3位に上った。またAudi Sport Team RosbergでHoffmann Group Audi RS 5 DTMをドライブしたジェイミー・グリーンが3位につけ、今シーズンの最終戦でアウディスポーツのチームのドライバーが表彰台を独占する結果となった。ディーター・ガスは、「本日アウディは‘Vorsprung durch Technik(技術による先進)’を見せることができました。レース開始前にお披露目となった自動運転のアウディ RS 7と、DTM最終戦での1-2-3ビクトリーがまさにそうです」と述べた。「今週末の私たちの目標はマニュファクチャラータイトルを獲ることでした。そして最終的に、特にチームの最高のパフォーマンスのおかげで私たちの望んでいた通りにことを運ぶことができました。本日アウディスポーツ3チームすべてのドライバーが表彰台を独占できたことは、明確なメッセ―ジです。皆さんにアウディ RS 5 DTMの強さを見せることができました。今シーズン全30戦中15回表彰台を獲得したことは素晴らしい結果です。マティアス エクストロームとマイク ロッケンフェラーにも、ドライバータイトルでの2位、3位獲得についておめでとうと言いたい。そして私たちはすでに、来年2015年シーズンに、またカーナンバー1をつけることを楽しみにしています」優勝したマティアス・エクストローム、そしてマイク・ロッケンフェラーはよりハードなスタンダードタイヤでレースをスタートしたことが正しい戦略となった。2人はレースを通して10位以内をキープし、最終ステージになってよりソフトなタイヤにチェンジしてからは、順位をひとつまたひとつと上げて行った。後半のセーフティカーが有利に働き、最終2ラップのところでエクストロームとロッケンフェラーはそれまでスタートからトップを走っていたジェイミー・グリーンの前に入った。「私のアウディは今日も最高でした」と、わずか3週間で再び2度目の優勝を飾ったマティアス・エクストロームは喜びを語った。「予選でうまくいってから、レースも調子よく運ぶことができました。アウディ、Team Abt Sportsline、そして私にとって、多くのファンの目の前で素晴らしいシーズンファイナルとなりました。これ以上素晴らしい展開でシーズンオフを迎えることはできないでしょう。」ティモ・シャイダー(AUTO TEST Audi RS 5 DTM)とミゲル モリーナ(Audi Sport Audi RS 5 DTM)が6位と9位でフィニッシュし、トータルで5人のアウディドライバーが10位以内に入賞し、ポイントを獲得した。ニコ・ミュラー(Audi Financial Services アウディ RS 5 DTM)にはタフなレース展開となり、デビューの年の最終戦を14位で終えた。エイドリアン・タンベイ(Playboy Audi RS 5 DTM)とエドアルド・モルタラ(Audi Sport Audi RS 5 DTM)はクラッシュによりリタイヤしたが、19位と22位を獲得している。アウディはDTM最終レース開始前から話題を呼びました。ドライバーの乗っていないアウディ RS 7が、自動運転によりDTMレースコースを高速で周回した。また、2015年にDTMに組み込まれる新型アウディ TT cupにも、ドライバーが乗り込みお披露目された。この車両に乗車したのは、アウディの技術開発担当取締役のProf. Dr. ウルリッヒ・ハッケンベルク。彼はレース後、アウディ AG取締役会会長のルパート・シュタートラー、そしてアウディのDTMチーム全員とともに、マニュファクチャラータイトルの獲得を祝った。