アストンマーティンF1のオーナーであるローレンス・ストロールが、F1ハンガリーGPで投入した大規模アップグレードの成果を高く評価した。今季初めてQ1突破を果たすなど、長く苦しんできたチームに復調の兆しが見え始めている。2026年シーズン開幕から10戦にわたってアップグレードを投入できず、最後尾グループで苦戦を続けてきたアストンマーティン。
だが、ハンガリーGPではエイドリアン・ニューウェイ主導で開発された16項目に及ぶシャシーアップデートを投入し、その効果が予選から表れた。16項目のアップグレードで今季初のQ1突破アストンマーティンは2026年の新レギュレーション導入以降、期待を大きく下回るシーズンを送ってきた。エイドリアン・ニューウェイが設計したAMR26はプレシーズンテストの段階から競争力不足が指摘され、さらに新たなパートナーとなったホンダ製パワーユニットも開発途上にあったことで、チームはキャデラックを含むライバル勢の後塵を拝する状況が続いていた。そうした中、ハンガロリンクに投入された16項目のアップグレードは、チームにとって今季最初の本格的な改良となった。ランス・ストロールは金曜日のフリー走行でトラブルに見舞われたものの、フェルナンド・アロンソは予選で今季初めてQ1突破を果たし、アップデートが正しい方向性であることを示した。ローレンス・ストロール「これは始まりに過ぎない」決勝前のグリッドウォークでSky Sports F1のマーティン・ブランドルからアップデートの成果について問われたローレンス・ストロールは、開発に携わったチーム全員へ感謝を示した。「もちろん、我々は非常に大きな前進を果たした。これからも前進は続く。その第一歩だ。とても満足している」「これを実現してくれたファクトリーのスタッフ、すべての仲間の努力に感謝したい。本当に良いスタートになった」ストロールは今回の進歩を「数ある前進のひとつ」と表現し、さらなる改善が続くとの見通しも示している。ホンダPUアップグレードにも期待決勝ではランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位でフィニッシュ。ストロールにとっては2026年新レギュレーション下で最高順位となり、チームとしてもアップデートの効果を確認できる週末となった。アストンマーティンは夏休み明けのオランダGPで、ホンダが投入するパワーユニットアップグレードも控えている。シャシー性能の改善に続いてPUにも上積みが加われば、中団グループでの戦いをさらに有利に進められる可能性があり、後半戦での巻き返しに期待が高まっている。