アストンマーティン・ホンダF1は、時計ブランドのブライトリングとのパートナーシップを現地時間2月5日に正式発表する見通しだ。現時点で噂されている新規スポンサーはブライトリングのみだが、チーム周辺ではAMR26のカラーリングにイエローが加わる可能性も取り沙汰されている。この動きと前後して、アストンマーティンF1がバルセロナで予定していた追加の撮影日(フィルミングデー)をキャンセルしたことが注目を集めている。
新スポンサーの発表と公式リバリー公開を控え、正式お披露目前に新カラーリングを見せたくないという判断があったとみられている。AMR26の初走行は最小限にとどまる2026年F1の新世代マシンとして高い注目を集めるAMR26は、エイドリアン・ニューウェイ主導で設計されたアクティブエアロ世代の一台だが、バルセロナでの初走行は限定的だった。木曜の終盤にランス・ストロールがコースインし、最初の5周を走行したのみで走行は中断された。走行停止の原因は電気系トラブルとされ、マシンのライト周辺に異常が確認されたため、ストロールはコース上で停止。回収時には高電圧対応の装備を着用したメカニックが対応する慎重な場面も見られた。翌金曜はフェルナンド・アロンソがステアリングを握り、61周を走破。ベストタイムは1分20秒795で、最速だったフェラーリ勢からは大きく遅れていたが、これは意図的に最高速を230〜275km/hに制限した状態での走行だったとされる。チームは純粋なパフォーマンス評価よりも、AMR26のシステム確認と新ホンダ製パワーユニットの統合チェックを優先していた。幻に終わった42周分の追加走行当初アストンマーティンF1は、バルセロナに残り追加のフィルミングデーを実施する計画だった。F1の規則では、1日あたり200kmまでの撮影走行が認められており、全長4.657kmのカタロニア・サーキットでは理論上ちょうど42周を追加できる計算になる。この追加走行が実現すれば、AMR26の走行距離は大きく増え、初期信頼性の確認に貴重な機会となるはずだった。しかし計画は最終的に取りやめとなり、チームはシルバーストンへ戻ってバーレーン公式テストへの準備を優先する判断を下した。リバリー刷新への含み66周という控えめな走行距離にもかかわらず追加走行を見送った背景には、信頼性への一定の手応えに加え、リバリー戦略の影響があると見られている。新スポンサー発表を前に、正式カラーリングを隠すために走行機会を犠牲にしたのであれば、それはAMR26が「単なるグリーンカー」ではないことを示唆している。2月5日の発表で明らかになるブライトリングとの関係性、そしてAMR26に施される新たなカラーリングが、2026年シーズンを前にしたアストンマーティンF1の方向性を象徴するものとなりそうだ。