フランコ・コラピントの成長が、アルピーヌでの長期的な将来につながる可能性が浮上している。チームのエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは、コラピントの著しい成長を高く評価し、2027年以降も現在のドライバーラインアップを維持する可能性を示唆した。一方で、ブリアトーレがマネジメントを務めるフェルナンド・アロンソのアルピーヌ復帰説も依然として取り沙汰されており、今後のドライバー市場に新たな注目が集まっている。
コラピントの成長を高く評価フランコ・コラピントはF1デビュー当初こそ苦戦を強いられたが、現在ではパドックでも注目される若手ドライバーの一人へと成長した。23歳のアルゼンチン人ドライバーは昨年のエミリア・ロマーニャGPでジャック・ドゥーハンに代わってアルピーヌのシートを獲得。その後、正式なレギュラードライバーとして起用されている。初年度は思うような結果を残せなかったものの、2026年はカナダGPで自身初の6位入賞を記録。さらに複数回のトップ10フィニッシュや、チームメイトのピエール・ガスリーを上回る予選結果を重ね、チーム内での評価を大きく高めている。ブリアトーレは『Beyond The Grid』で、コラピントの成長について次のように語った。「フランコはチームへの溶け込み方がずっと良くなっている。精神面でも技術面でも、そしてチームとの関係性も大きく改善している。我々は彼のために本当に多くの努力を重ねてきた」さらに、コラピントの変化はコース外でも表れているという。「彼はモナコへ引っ越した。私もモナコで彼によく会うし、たくさん話をしている。彼は大きなプレッシャーを抱えてF1に来た若いドライバーだ。精神的に落ち着くのは簡単ではない。我々が助けなければならない」ブリアトーレは、コラピントの自信が徐々に備わってきたと説明した。「彼とは本当に多くの仕事をしてきた。そして少しずつ自信がついてきた。彼がどこまで才能を伸ばせるかはまだ分からない。しかし才能があることだけは100%間違いない」ガスリーとのコンビ継続が有力候補アルピーヌは2026年シーズンここまで7戦を終え、57ポイントを獲得。トップ4チームに次ぐ「ベスト・オブ・ザ・レスト」として中団トップの地位を築いている。コラピントはそのうち16ポイントを獲得し、ガスリーは安定した走りと経験で開発面でもチームを支えている。ブリアトーレは、この組み合わせを2027年も維持する可能性について前向きな考えを示した。「フランコが今のようなパフォーマンスを続け、フランコとピエールの関係が今のままであれば、かつてフェルナンド・アロンソとジャンカルロ・フィジケラ、あるいはヤルノ・トゥルーリと築いていたような素晴らしい関係になる。そうであれば、なぜ続けない?」さらに、現在はチームづくりを優先している段階だと説明した。「今ではフランコのことをよく理解しているし、ピエールのことも十分に理解している。我々は技術的にチームを築き、一貫性を確立しようとしているところだ。シーズンはまだ多く残っている。夏休み前、8月末までには決断することになるだろう」ブリアトーレの発言からは、アルピーヌが再びドライバー市場に大きく動くよりも、継続性と安定性を重視する方向へ傾いていることがうかがえる。アロンソ復帰説は依然として浮上一方で、アルピーヌの将来を巡る話題として、フェルナンド・アロンソの復帰説も消えてはいない。2度のF1世界王者であるアロンソは現在もブリアトーレがマネジメントを担当しており、フランスでは2027年からアルピーヌへ復帰することで実質的に合意済みだと報じるメディアも現れている。現時点でアルピーヌ、アロンソの双方とも、この報道を正式に認めてはいない。しかし、ブリアトーレが2027年のドライバー体制を検討するなかで、アロンソ復帰説が今後も注目を集める可能性は高い。アルピーヌは夏休み前までに2027年以降のドライバー体制を判断する見通しだ。現時点ではコラピントとガスリーのコンビ継続が有力視される一方、アロンソ復帰説も完全には消えておらず、今後の判断が注目される。