フェルナンド・アロンソは、FIA 世界耐久選手権(WEC) 開幕戦スパ6時間レースの予選で姉妹車の7号車が予選失格となったことで決勝をポールポジションからレースをスタートすることになった。まだスタートドライバーは確定していないが、フェルナンド・アロンソがポールポジションからレースをスタートするのは、雨天での予選となったフェラーリ時代の2012年のF1ドイツGP(ホッケンハイム)以来となる。
WECは、各マシンで2名のドライバーが少なくともタイムアタックを行い、そのベストラップの平均で予選ポジションが確定する。フェルナンド・アロンソのトヨタ TS050・HYBRID 8号車は、アロンソと中嶋一貴がタイムアタックを担当。マイク・コンウェイと小林可夢偉がアタックを担当した7号車に次いで、2番グリッドを獲得していた。しかし、予選後の車検で、7号車の燃料流量計について、予選前に申告していたものと異なるシリアルナンバーの部品が使用されていたことが発覚。7号車は予選タイム抹消および1周遅れでのピットスタートとの通達がなされた。これにより中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ組のトヨタ・TS050 HYBRID 8号車がポールポジションからスタートを切ることとなった。「予選でミスやトラブル、そして、もちろん赤旗のようなものが出ずに完全に集中してラップをまとめるのはいつも難しいことだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「僕たちはグリッドの最前列からスタートする予定だ。久しぶりのことだね! 素晴らしいパフォーマンスだった。チームはとにかく素晴らしい。明日のレースでもこれを生かしたい」予選では、ドラゴンスピード/BRエンジニアリングBR1・ギブソンの10号車で最初のタイムアタックを務めたピエトロ・フィッティパルディがオー・ルージュでコントロールを失い、高速でバリアにクラッシュ。40分ほどの赤旗中断となった。2度のF1ワールドチャンピオン、エマーソン・フィッティパルディの孫であるピエトロ・フィッティパルディは、その後ヘリコプターで病院に搬送されて両足の骨折と診断。幸いにも、彼の容体は生命を脅かすものではないと発表されている。関連:【WEC】 ポール獲得のトヨタ7号車が車両規定違反で予選タイム抹消