フェルナンド・アロンソは、エイドリアン・ニューウェイと仕事をしたことはないにせよ、有名なデザイバーがF1に参戦している時代に「生きて運転していること」を幸運なことだと考えている。レッドブルのチーフテクニカルオフィサーであるニューウェイはF1史上最も偉大なエンジニアの一人として広く知られており、世界コンストラクターズチャンピオンを獲得した10台のマシンを手がけたことでも知られている。
ニューウェイは今年初め、自身の輝かしいキャリアを振り返り、ルイス・ハミルトンやアロンソと直接交わることができなかったこと、さらにフェラーリに移籍する可能性があったことを「心残り」として挙げた。F1のBeyond the Gridポッドキャストでニューウェイは「フェルナンドやルイスと仕事ができていたら晴らしいことだっただろう。でも、それは決して起こらなかった。状況のめぐりあわせだ。そういうこともあるさ」と語った。シーズン後半に2度のワールドチャンピオンであるアロンソにこの話を振ると、アストンマーティンの現役ドライバーは、ニューウェイがトップリーグで活躍した時期と重なること自体が特権だと語った。とはいえ、42歳のドライバーは、過去にニューウェイに近づいたことがあるため、いつか一緒に仕事をしたいと今でも願っていると語った。「彼はこのスポーツのレジェンドだ」とアロンソは振り返った。「僕たちは何度か一緒に仕事をすることに非常に近づいたし、そのことについて話し合った」時折、レッドブルへの移籍が取り沙汰されるアロンソは「彼が数年前にスペインで本を出版したとき、最初のページ、つまりプロローグを担当させてもらったことを覚えている」と語った。「僕にとって、彼は本当に素晴らしい人で、彼と同じ環境で仕事ができてとても幸運だった」「たとえ一緒に仕事をしたことがなかったとしても、エイドリアン・ニューウェイがF1マシンを作っているこの時代に生きて運転していることを嬉しく思う」「いつか彼と一緒に仕事ができることを願っている…(アストンマーティン)ヴァルキリー(当初はニューウェイが主導していた公道走行用トラックデイカープロジェクト)を地元でドライブして、飛び乗ったときにすでに何かを感じることができるかもしれないし、それが僕の幸せなんだ」ニューウェイが設計したクルマが自身のワールドチャンピオン獲得に貢献したにもかかわらず、ニューウェイへの温かい感情を抱いていることを問われたアロンソは 「ニューウェイは)20年間で19人のドライバーがチャンピオンになれなかった責任を負っているんだ!」とジョークを飛ばした。