フェルナンド・アロンソもセバスチャン・ベッテルの後任としてフェラーリF1の候補にリストアップされていると F1-Insider.com が、フェラーリとベッテルとの交渉が難航しているという記事の最後にひっそりと、だが太字で書き加えている。報道によると、フェラーリは4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルに約3分の1の報酬の1年契約をオファーし、ベッテルはそれを拒否しているとされている。
この報道を受けてすでにセバスチャン・ベッテルの後任として誰がフェラーリのF1シートを射止めることになるかとの憶測が始まっている。最有力候補として挙げられているのが、ダニエル・リカルド(ルノー)、同率でカルロス・サインツ(マクラーレン)、そして、一時しのぎの解決策としてアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)の3名が挙げられている。だが、そこに F1-Insider.com は2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソの名前をつけ足している。2018年にF1を離れたフェルナンド・アロンソは、その後たびたびF1復帰への願望を口にしている。アロンソ側の希望は“勝てるチーム”であり、フェラーリはそれに合致する。だが、現在では経営陣が一新されているとは言え、過去にフェルナンド・アロンソは喧嘩別れに近いかたちでフェラーリを去っている。また、元F1ドライバーのJ.J.レートは、その後に移籍したマクラーレンでのホンダF1への無礼により、F1チームから総スカンを食らっていると語っている。「ホンダに対する無礼は本当にとんでもないものだった。彼は雇用主に向けって怒鳴り、彼らの足を踏みつけた。その振る舞いはどのメーカーからも見過ごされなかったのは確かだ」とJ.J.レートはコメント。「彼は間違いなく才能のあるドライバーだ。だが、彼がいかに多くの関わりを絶ったかを考えれば、どのチームに対してもリスクを負う意思があるかどうかを問わずにはいらないないだろう」「それにアロンソは2018年以降、本格的にF1カーを運転していない。彼がすでにかなり年齢がいっていることにも言及せずにはいられない。マーケットにはもっと若く、安価で、簡単なドライバーがいる」それでも、フェルナンド・アロンソに復帰するのを見たがっている者もいる。元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドがその一人だ。「彼はもっと多くのワールドタイトルを獲れたはずだ。だが、マシンの外での彼は常にあまり扱いやすいわけではなかった」とニック・ハイドフェルドは語る。「彼の政治的なゲームを用いる手法は彼の有利には働かなかったが、純粋に彼とレースをするのは素晴らしいことだった。常に公正だが、激しい戦いだった。F1で誰が見たいと言われれば、アロンソだ。彼はF1を離れたときはまだ非常に速かったし、彼はベストドライアーの一人なので、もう一度彼を見たいね。僕の意見では、彼は今まで戦ったなかで最も完成されたドライバーだ」F1では決して何が起こるかはわからない。果たしてフェルナンド・アロンソが再びF1グリッドに並ぶ日は来るのだろうか?
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