フェルナンド・アロンソは、F1オーストリアGPの決勝レースをピットレーンからスタートして8位で入賞。タイヤをうまくマネジメントしてのポイント獲得に“予想外”だったと本音を漏らした。予選を13番手で終えたフェルナンド・アロンソは、決勝にむけてフロントウイングを交換してピットレーンからスタート。アロンソは予選でフロントウイングにダメージを負ったことで交換を余儀なくされたが、今週末はチームメイトのストフェル・バンドーンが縁石でフロントウイングを複数壊すなど、最新のスペアパーツが不足。
それにより、フェルナンド・アロンソは2017年型のフロントウイングを装着しなければならず、予選とは異なる仕様のパーツへの変更でパルクフェルメルール違反となり、ピットレーンスタートとなった。それを利用してアロンソはルノーの新型MGU-Kを搭載している。序盤にしばらく19番手を走行していたアロンソは、無線で「なにか戦略はないのか!」とフラストレーションを露わにしていたが、多数のリタイアやタイヤトラブルによるピットインが発生したレースで終盤には10番手まで順位を上げていた。さらにタイヤのブリスターに苦しむシャルル・ルクレールとピエール・ガスリーを交わして8位でレースをフィニッシュした。「ピットレーンから8位になれるなんて完全に予想外だったし、間違いなく素晴らしい結果だ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「奇妙なレースだった。ピットレーンからスタートして、序盤は19番手を走っていたし、そのあともグループの後方で身動きが取れず、きちんとしたペースで走れていなかった」「それに僕たちが走らせていたフロントウイングは昨年のものだったし、残りの空力パッケージがどのように動作するかわからなかった」「後半は多くのドライバーがリアタイヤのブリスターに苦しんでいたけど、僕たちは大丈夫だった。僕たちにはペースでアドバンテージがあったし、そのポテンシャルを最大限に生かすことができた。なので、8位には満足している」「今日、路面温度が上がったのはサプライズだったし、ブリスターが問題になった。序盤のレッドタイアでは僕たちも苦しんだので、イエロータイヤのスティント序盤はできるだけ労わろうとしていた。それでも管理して、レースをフィニッシュするのは難しいことだった」「ポイントは嬉しい報酬だけど、僕たちは改善を続けていく必要がある。次のレースは僕たちのホームグランプリだし、そこではもっと競争力を高める必要がある」関連:F1オーストリアGP 結果:マックス・フェルスタッペンが今季初優勝!