フェルナンド・アロンソとマクラーレンのザク・ブラウンが、今年のインディ500への参戦が決定するまでの経緯を説明した。マクラーレンは12日(水)、フェルナンド・アロノソがF1モナコGPを欠場してインディ500に「マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ」から参戦することを発表。世界中に衝撃を与えた。
ザク・ブラウンは、シーズン開幕前にフェルナンド・アロンソにインディ500参戦を冗談で提案していたという。だが、F1中国GPの週末に話し合われた後、この数日で急転直下で決定に至ったことを明らかにした。「冗談の中に真実が含まれていることがあることだ」とザク・ブラウンはインディ500参戦発表記者会見でコメント。「オーストラリアGPの前にアロンソに『近いうちに一緒にインディに出てみないか?』と話した。彼がどんな反応をするか見てみるためにね。彼は冗談で返していた。私は水の中に餌を投げ込んで泳がせてみようと思ったんだ」「だが、オーストラリアで、フェルナンド、エリック(・ブーリエ、レーシングディレクター)、ホンダが揃った時、朝にまたその話をした」「フェルナンドは『ホンダにはスピードウェイで信じられないような素晴らしい歴史がある。僕はいつか3冠(F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レース)を達成したいという夢がある。ル・マンに参戦したいと思っていたし、あなた方と一緒にインディに出場できればうれしいね』と言った」フェルナンド・アロンソは、F1オーストラリアGP後にロサンゼルスで写真撮影をしていた際にロス・ブラウンとの会話のなかでインディ500参戦がさらに具体的になったと述べた。「ザクから別件で電話をもらって話をしている時にインディ500の可能性についての話題がまた出てきたんだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「その時は、マクラーレンがインディ500へのエントリーを検討しているということが嬉しかった。過去に2度優勝しているからね」「去年、ザクがチームに加入したときも嬉しかったけど、ザクが将来のこのプランを話してくれたときはさらに嬉しかった」「でも、2018年のことだと思っていた。2017年のインディまでは55日しかなかったからね」しかし、F1中国GPの金曜夜にフェルナンド・アロンソとマネージャーが、ザク・ブラウン、エリック・ブーリエと一緒に夕食をとった際にインディ500参戦計画は急速に現実へと進んだ。「僕たちはこの件についてもう少し真剣に話をした。そして、やるなら土曜までに決断しようと決めた」「金曜日に『今夜は寝るよ』と言って、土曜日に決断するつもりだと伝えた」「中国の土曜日にはこれほど早くに実現できるか確信が持てなかったけど、インディ、スピードウェイ、プロモーター、そして、アンドレッティ・オートスポーツの大きなサポートを得ることができた。それら全てが2日間で全てが現実になる助けになたった」ザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソがOKした後にインディ500へのエントリーに向けて具体的に動いたと語った。「フェルナンドが『ホンダとインディ500に行こう』と言った時、『何とか実現させなければ』と思った。そして、我々は実現した」「舞台裏でのインディカー、そして、マイケル・アンドレッティの多くのハードワークが助けになった。また、ホンダのサポートなしには実現できなかったろう」「この話はこんな風に始まって、今に至る。我々全員が興奮している」フェルナンド・アロンソは、まだインディカーのテストの計画についてまとまっていないが、近いうちにダラーラのシミュレーターに乗りたいとし、また、4月23日のインディカー 第3戦 バーバーを訪れる予定であり、アンドレッティ・オートスポーツとの交流を深め、マシンやシリーズ自体に対しての理解を深めたいと述べた。関連:フェルナンド・アロンソ、インディ500に電撃参戦! F1モナコGPは欠場
全文を読む