フェルナンド・アロンソは、フェラーリはタイトルの望みを繋ぎたければ、ムジェロでの堅実なテストを基にして、スペインGPでパフォーマンスを“前進させなければならない”と述べた。フェラーリは、ムジェロテストの最終日に大幅なアップグレードパッケージの第一弾を投入。フェルナンド・アロンソは、それがどれくらい大きな前進をもたらしたかを判断するのはまだ早いが、フェラーリの開発プランの重みを十分に認識していると述べた。
「僕たちは現在、上位勢とのギャップを縮めようとしているところだ。開幕4レースではQ1とQ3の間でトップから平均コンマ8〜9秒遅れていたからね」とフェルナンド・アロンソは述べた。「バルセロナでは第一歩を踏み出す必要がある。全員が同じようにマシンを改善するので、バルセロナでポールポジションを獲れるような魔法のボタンがないことはわかっている」「彼らに近づくために、バルセロナはその第一歩、カナダは二歩目、バレンシアは三歩目でなければならない。でも、バルセロナでの一歩が、僕たちが成し遂げなければならない最も重要なステップであることは確かだ。僕たちはそれを成し遂げなければならない。チャンピオンシップを争いたければ、Q3のために戦っているわけにはいかない」フェルナンド・アロンソは、ムジェロテストの最終日に新しいエキゾーストコンセプトとリアボディワークを走らせたが、試したものの重要性を軽くあしらった。新しいエキゾースト構成の印象を尋ねられたフェルナンド・アロンソは「パフォーマンスに関しては驚くべきことは何もない」とコメント。「僕たちは異なるエキゾーストレイアウトを試したし、毎日マシンに異なる構成や異なるパーツを試していた。ただ僕たちの考えがなにか、次のレースで何を持ち込むべきか、何を開発していくべきかを確認しただけだ」「今年、(エキゾーストのために)どの位置を選ぶか、どのようにその位置を成し遂げるかはもはや重要ではない。オーストラリアでは最速のマシンの一台はマクラーレンのような横向きのエキゾーストだったし、中国でレッドブルの2台は異なる(エキゾースト)位置を採用していた。バーレーンでレッドブルは横向きだったけど、最速のマシンは直線型のロータスだった」「それで5分を失うことはない。マシンには改善させるべきもっと大きなエリアがあるし、僕たちはそれをしようとしている」フェルナンド・アロンソは、現在、風洞での数値とトラックデータが良い相関関係を表している事実を励みに感じていると述べた。「ポジティブな週だったし、ポジティブなテストだった。たとえパフォーマンス的には小さなものだとしても、装着した全てのパーツが予想通りに働いていた」「冬、そして去年はいくつか問題があった。テストのために新しいパーツを持ち込んでも、6つはうまく働くけど、4つは機能しなかった。ここで持ち込んだのは3〜4つだけだったけど、全てが予想通りに機能していた」「それはバルセロナ、もっと大きなアップデート、今後の開発に向けて自信を与えてくれる。今はもう少しファクトリーを信頼できていると思う」