アレクサンダー・アルボンが、2026年F1第8戦オーストリアGPでウィリアムズの内部コミュニケーション不足を明かした。予選中に自身へ知らされないままマシンのセットアップ変更が施され、チームが「自ら墓穴を掘った」と振り返っている。アレクサンダー・アルボンはマシン性能そのものにも厳しい評価を下し、イギリスGPに投入予定のアップデートについても大きな改善は期待できないとの見方を示した。
予選で知らされなかったセットアップ変更オーストリアGPでアルボンは予選Q1敗退を喫し、キャデラック勢とアストンマーティン勢を上回るのが精一杯だった。スペインメディア『Motor.es』の報道によると、その背景には、ドライバーへ十分な説明がないままマシンの仕様変更が行われていたという問題があった。「Q1の2回目と3回目のアタックの間にマシンへいくつか変更が加えられた。でも僕はそのことを知らなかった」「もっと良いやり方があったと思う。少なくともマシンにどんな変更を加えたのかを伝えてくれていればよかった。僕たちは自分たちで墓穴を掘ってしまった」ウィリアムズは2025年にもピット戦略や運営面でミスが相次いだが、2026年も同様の課題を抱えていることが改めて浮き彫りとなった。「とにかく遅い」とマシン性能にも失望アルボンはチームのミスだけでなく、FW48そのものの競争力不足にも強い危機感を示した。決勝では17位に終わり、後方グループで苦戦。マシンのペースについて率直な心境を口にした。「僕たちは遅い。本当に、本当に、本当に遅い。タイヤのデグラデーションも非常に大きい。単純に速さが足りない。本当に厳しい」レース後、レッドブル・リンクではオーバーテイクが難しかったかと質問されると、自虐的にこう返した。「本当に? 僕は簡単に抜かれたけどね」シルバーストンのアップデートにも慎重な見方ウィリアムズ代表のジェームズ・ボウルズは、次戦イギリスGPでFW48へアップデートを投入する予定だと明かしている。しかしアルボンは、その効果について冷静な見方を崩さなかった。「小規模なアップデートだ。突然、中団グループの争いに戻れるようなものではない」さらにライバルとの差についても厳しい現状を認めた。「もしかするとハースに少し近づけるかもしれない。でも今日のレースではレーシングブルズにも周回遅れにされた。だから、まだかなり離されている」オーストリアGPではリアム・ローソンが9位、アービッド・リンドブラッドが10位に入り、レーシングブルズはダブル入賞を達成した。一方のウィリアムズは中団争いから大きく後退しており、シルバーストンで投入されるアップデートが巻き返しのきっかけとなるか注目される。