今シーズン限りでマノーのチーム代表を退くジョン・ブースは、将来再びF1で働くことにオープンな姿勢を示している。2010年にヴァージンとしてF1参戦する前年にスポーティングディレクターのグレーム・ロードンとともにゼロからチームをスタートしたジョン・ブースは、11月29日の最終戦F1アブダビGPを最後にチームを離れる。
ジョン・ブースとグレーム・ロードンは、チームの方向性についてオーナーのスティーブン・フィッツパトリックとの意見の相違でチームを離れるとされている。マノーは、新たにレーシングディレクターとして元マクラーレンのデイブ・ライアンを起用したが、まだチーム代表の役割については誰にもオファーは出していないと主張している。今シーズンが終了した後、ジョン・ブースは長期の休暇をとりながら、モータースポーツでの38年のキャリアの今後について決定する。「必ずしもこれが私にとってのF1での終わりというわけではない」とジョン・ブースは AutoSport に述べた。「先のことはわからない。まったくプランはないが、戻る可能性は除外しない」昨年マルシャが管理に入ったあと、しばらく失業を味わったジョン・ブースは、まだ引退する計画はないと語る。「早めに引退したいというのがずっと私の野心だった。だが、昨年末に3ヶ月間の強制的なリタイアを経験し、それは私を魅了しなかった」とジョン・ブースはコメント。「ちょうど新居に引っ越したので、ガーデニング作業に没頭していた。朝に目を覚まし、F1の政治のようなことを考えることなく作業ができた2ヶ月間は素晴らしかった」「だが、仕事から離れているために十分な精神的なチャレンジはそこにはないと思う」ジョン・ブースは、マノーがF1で短期間で経験したことを考えると、チームメンバーとして最後にパドックに出て行くのは“重い”だろうと認める。「かなり難しい時期もあったし、素晴らしい時間も過ごした」とジョン・ブースは述べた。「我々が成し遂げたことを心から誇りに思っている。もちろん、一番は(ジュール・ビアンキがチーム初ポイントを獲得した)昨年のモナコだ」「だが、バーレーンで初めて2台のクルマがガレージを出て行くのを見た2010年のバーレーンもそうだ。あれはかなり高ぶった瞬間だった」「昨年の冬に経験した問題を考えれば、今年もそうだ。とりわけ、解雇されたスタッフの大部分が戻ってきたことはね。やりがいがあった」「私が彼らに電話をすると、彼らは本当に不確かな将来にも関わらず、すぐに戻ってきてくれた」
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