リアム・ローソンの2027年以降のF1キャリアを巡り、レッドブルとの契約が移籍の障害となる可能性が浮上している。レーシングブルズで好成績を残しているものの、レッドブル・レーシングへの昇格は事実上消滅したとの見方が強まっており、他チームへの移籍も契約上の制約を受ける可能性があるという。2026年シーズン前半、ローソンはレーシングブルズの66ポイント中43ポイントを獲得。トップ4チーム以外では最多得点を記録し、ルーキーのアービッド・リンドブラッドを擁するチームを牽引している。
しかし、FIA F2でランキング首位を走るニコラ・ツォロフの存在が、ローソンの将来に影を落としている。レッドブル復帰の可能性は低下レーシングブルズ代表のアラン・パーメインは、2027年にツォロフの昇格が内定したとの報道は否定したものの、「次に順番が来るドライバー」であることは認めている。さらに『Motorsport-Magazin』は、レッドブル内部ではローソンにトップチームでの将来はないとの見方が強まっていると報じた。ローソンは2025年開幕時にレッドブル・レーシングへ昇格したが、扱いの難しいRB21への適応に苦しみ、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。チームはその経験を踏まえ、再びトップチームへ起用する考えはないとみられている。契約が移籍の足かせとなる可能性問題は、ローソンがレーシングブルズで走っていても、その契約はレッドブル本体と結ばれている点にある。そのため、2027年にレッドブル陣営のシートを失ったとしても、レッドブルが契約解除に応じなければライバルチームへ自由に移籍できる保証はないという。レッドブルは契約ドライバーの活動を厳格に管理することで知られている。実際、角田裕毅は2026年11月のGTワールドチャレンジ・オーストラリア「アデレード・グランドファイナル」でGT3マシンをドライブする計画があったものの、レッドブル側が参戦を認めず実現しなかったことが報じられた。もちろんGT3へのスポット参戦とF1ドライバー契約は性質が異なるものの、この一件はレッドブルが契約ドライバーの活動に強い決定権を持っていることを示す事例と言える。移籍先も限られる現実現在、ウィリアムズはカルロス・サインツJr.の将来が不透明となっており、新たなドライバー候補を探す可能性がある。実際、2024年にもローガン・サージェントの後任候補としてローソン獲得をレッドブルに打診していた経緯があり、以前から関心を寄せているチームの一つとされる。一方で、最近の報道では、アストンマーティンはホンダとの関係から別のドライバーを優先する可能性があり、ハースはトヨタとの提携を背景に育成ドライバー起用を望む可能性が指摘されている。また、キャデラックもアメリカ人ドライバー起用への圧力を受ける可能性があるという。レッドブルが契約解除に応じるかどうかが、ローソンの2027年以降のキャリアを左右する重要な要素となりそうだ。現在の実力を考えればシートを失うようなドライバーではないものの、契約次第では移籍先の選択肢が大きく制限される可能性もあり、その去就は今後のストーブリーグにおける注目の一つとなる。
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