マックス・フェルスタッペンは、日曜夜のシンガポールGPで2位に入った後、「かなり苦労した」と明かし、レッドブルRB21での走りに複雑な感情を抱いたと語った。レッドブルは今回、ローダウンフォース仕様で連勝を飾ったモンツァとバクーの後、高ダウンフォース仕様のマリーナベイ市街地サーキットでその進歩を確認する狙いだった。
フェルスタッペンは予選2位、決勝でも2位を維持して好調を続けたが、現世界王者にとってコックピット内では思いのほか苦しいレースとなった。フェルスタッペンはレース中、特にシフトの問題を訴え、ロックアップしてターン14の壁に接触しそうになった際には「運転できない」とまで無線で嘆いていた。それでもなんとか生き残り、ジョージ・ラッセル(メルセデス)とランド・ノリス(マクラーレン)の間でチェッカーを受けた。「正直言って、もう少し楽なレースを期待していた」とフェルスタッペンは振り返った。「何らかの理由で、今日はダウンシフトとアップシフトの両方でかなり苦しんだ。それがブレーキング中にすごく押し出されるような感覚を与えていて、市街地サーキットでは絶対に避けたいことなんだ」「残念ながら、マシンは自分が望んでいた状態ではなかった。週末を通していくつかのセットアップ上の決断をしたけど、その点について学ぶことがあると思う」「プラクティスでロングランをきちんとできなかったのも助けにならなかった。でも、なぜレースでうまくいかなかったのかは謎ではない。しっかり分析する必要があるだけだ」それでもフェルスタッペンは次のように続けた。「仮にバランスが完璧だったとしても、2位が現実的に手にできる最高の結果だったと思う。ここでは抜けないからね。見ての通り、1時間以上もランドを後ろに従えていたけど、彼の方が明らかに速かった。それでも抜けなかったんだ」「スタートではソフトタイヤを選んで違う戦略を取った。グリッドの左側がとても汚れていることは週末の間に計測していたから、リスクを取る必要があった。僕にとって最初のスティントは、できるだけ長く持たせることがすべてだった」週末を通してマクラーレン勢よりも上位で終えたことをどう受け止めるか問われると、フェルスタッペンは慎重な姿勢を崩さなかった。「もっと競争力はあったけど、依然として得意なレイアウトではないと思う」とフェルスタッペンは語った。「ただ、他のサーキットではもっと僕たちに合う場所もあるかもしれない。だからレースごとに見ていくしかない」今回の結果により、フェルスタッペンはドライバーズ選手権でさらに差を詰め、ランド・ノリスとの差を41点、首位オスカー・ピアストリとの差を63点に縮めた。
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