2018年のF1世界選手権 第3戦 中国GPの予選が14日(土)に上海インターナショナル・サーキットで行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。トロロッソ・ホンダはブレンドン・ハートレーが15番手、ピエール・ガスリーがQ1敗退で17番手だった。舞台となる上海インターナショナル・サーキットは、ヘルマン・ティルケが設計。漢字の“上”をイメージし、全長1.2kmの超ロングストレートを含めた2本のストレートを16のコーナー結ぶストップ&ゴー型のレイアウト。
全開率は56%と高く、ブレーキに厳しく、路面はタイヤの消耗が激しい。そのため、ストレートでのエンジンパフォーマンスと低速コーナーでのマシンバランスとマシン特性とタイヤパフォーマンスを発揮できるかがタイムを左右する。ピレリは、今年のF1中国GPにミディアム、ソフト、ウルトラソフトとスーパーソフトを飛ばした不規則な3種類を持ち込んでいる初日はメルセデスのルイス・ハミルトンが両方のセッションでトップタイムを記録したものの、午前中に行われたフリー走行3回目ではセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録。前日よりもメルセデスはややタイムが伸び悩んでおり、展開が読めないなかで予選を迎えることになった。現地時間14時。気温12.3℃、路面温度16℃と午前中とほぼ同じコンディションでセッションは開始。ドライバーからの報告では風向きも午前中のセッションと変わらないという。ポールポジションを獲得したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。最後の走行のセクター3でキミ・ライコネンを逆転して2戦連続でポールポジションを獲得。2番手にもキミ・ライコネンが続き、フェラーリが2戦連続でフロントローを独占。3番手には0.530秒差でバルテリ・ボッタス、4番手には0.580秒差でルイス・ハミルトンとメルセデス勢、3列目にはマックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドとレッドブル勢が続いた。トロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーがQ2進出を果たして15番手。前戦バーレーンGPで4位入賞の活躍をみせたピエール・ガスリーはQ1敗退で17番手だった。マクラーレンは2台がQ2で敗退し、フェルナンド・アロンソが13番手、ストフェル・バンドーンが14番手とトロロッソ・ホンダの前に出た。F1中国GPの決勝は明日15日(日)の15時10分(現地時間14時10分)から行われる。2018年 第3戦 F1中国グランプリ 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q315セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分32秒1711分32秒3851分31秒09527キミ・ライコネンフェラーリ1分32秒4741分32秒2861分31秒182377バルテリ・ボッタスメルセデス1分32秒9211分32秒06641分31秒625444ルイス・ハミルトンメルセデス1分33秒2831分31秒9141分31秒675533マックス・フェルスタッペンレッドブル1分32秒9321分32秒8091分31秒79663ダニエル・リカルドレッドブル1分33秒8771分32秒6881分31秒948727ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分33秒5451分32秒4941分32秒532811セルジオ・ペレスフォース・インディア1分33秒4441分32秒9311分32秒758955カルロス・サインツルノー1分33秒3151分32秒9701分32秒819108ロマン・グロージャンハース1分33秒2381分32秒5241分32秒8551120ケビン・マグヌッセンハース1分33秒3591分32秒986 1231エステバン・オコンフォース・インディア1分33秒551分33秒057 1314フェルナンド・アロンソマクラーレン1分33秒4281分33秒232 142ストフェル・バンドーンマクラーレン1分33秒8241分33秒505 1528ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分34秒0131分33秒795 1635セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分34秒062  1710ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分34秒101  1818ランス・ストロールウィリアムズ1分34秒295  1916シャルル・ルクレールザウバー1分34秒454  209マーカス・エリクソンザウバー1分34秒914  【Q1】18分間のQ1セッション。まずはキミ・ライコネン(フェラーリ)が1分32秒474をトップマーク。メルセデス勢はバルテリ・ボッタスが0.447秒差、ルイス・ハミルトンが0.809秒差がついている。さらにセバスチャン・ベッテルが1分32秒171を記録してトップに立つ。フリー走行3回目にターボのトラブルが発生してエンジン交換が必要にあったダニエル・リカルドだが、レッドブルは2時間でなんとかエンジン交換を完了。残り時間3分のところでなんとかコースに復帰。ガレージ内には笑顔が溢れる。リカルドは14番手でQ1を突破。ザウバーの2台、ウィリアムズの2台、そして、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが17番手でQ1で敗退を喫した。【Q2】Q2ではメルセデスの2台とフェラーリの2台がソフトタイヤでアタックを開始。両チームともソフトタイヤにソフトタイヤに決めたようだ。キミ・ライコネンが1分32秒286でトップタイムをマーク。2番手には0.099秒差でセバスチャン・ベッテルが続き、依然としてフェラーリが優位に予選を進める。だが、最後にルイス・ハミルトンが1分31秒914でトップに立ち、バルテリ・ボッタスも2番手に続いて上位を占める。一方のフェラーリはQ3に備えてウルトラソフトでリハーサルを実施する。Q2ではケビン・マグヌッセン(ハース)、エステバン・オコン(フォース・インディア)、マクラーレンの2台、そして、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが敗退となった。【Q3】キミ・ライコネンが昨年のポールタイムを上回る1分31秒200をマーク。1回目のアタックでは2番手に0.161秒差でセバスチャン・ベッテル、3番手に0.425秒差でバルテリ・ボッタス、4番手に0.475秒差でルイス・ハミルトンと、フェラーリ-メルセデスの順で続く。2回目のアタックは先にメルセデスがコースイン。だが、バルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトンともにタイムを更新できない。ハミルトンは最後にタイム更新を諦めている。そして、最後にセバスチャン・ベッテルがセクター3で逆転し、2戦連続でポールポジションを獲得。フェラーリとメルセデスには0.5秒の差がついた。
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