マックス・フェルスタッペン F1バーレーンGPで今季初ポール アロンソ12番手でアストンマーティン・ホンダ復調
2026年F1第16戦バーレーンGPの予選が10月3日(土)、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季初のポールポジションを獲得した。
フェルスタッペンはQ1、Q2、Q3のすべてでトップタイムを記録。Q3では1分35秒130までタイムを縮め、2番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)に0.298秒差をつけた。アイザック・ハジャー(レッドブル)が3番手に続いたが、決勝では5グリッド降格が決まっている。
灼熱のセパンで予選開始
予選は気温33度、路面温度56度という厳しいコンディションでスタートした。高いタイヤデグラデーションが週末を通じて大きなテーマとなっており、ソフトタイヤも基本的に全力アタックは1回勝負。ミスをすれば同じセットでの次のアタックが大きく損なわれる状況だった。
さらに、アイザック・ハジャー、アービッド・リンドブラッド、フランコ・コラピントには決勝に向けてグリッド降格が決定済み。純粋な予選順位だけでなく、決勝グリッドを見据えたタイヤ運用やトウの使い方も各チームの戦略に影響した。
Q1:フェルスタッペン首位 アストンマーティン・ホンダ2台が突破
18分間のQ1では、フェラーリ勢とアウディ勢がミディアム、それ以外の多くがソフトタイヤで最初のアタックに入った。
フェルスタッペンが1分36秒477でトップに立ち、ミディアムのハミルトンが0.118秒差の2番手、シャルル・ルクレールが3番手。ハジャー、キミ・アントネッリ、ジョージ・ラッセルが続いた。
一方、後方ではQ2進出を巡って激しい争いとなった。ガブリエル・ボルトレトが終盤のアタックで8番手までジャンプアップ。カルロス・サインツJr.も12番手に浮上して突破を決めた。
アストンマーティン・ホンダはフェルナンド・アロンソとランス・ストロールがともにQ2へ進出。2台揃ってQ2に進むのは今季初となり、苦戦が続いていたチームにとって復調を感じさせる結果となった。
一方、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は縁石に大きく乗ったことでタイムを伸ばせず17番手で敗退。オリバー・ベアマン、エステバン・オコン、アレクサンダー・アルボン、バルテリ・ボッタス、セルジオ・ペレスもQ1で姿を消した。
Q1敗退
17番手 ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
18番手 オリバー・ベアマン(ハース)
19番手 エステバン・オコン(ハース)
20番手 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
21番手 バルテリ・ボッタス(キャデラック)
22番手 セルジオ・ペレス(キャデラック)
Q2:フェルスタッペン圧倒 ローソンは11番手で惜しくも敗退
15分間のQ2でもフェルスタッペンの速さは揺るがなかった。
最初のアタックで1分35秒696をマーク。チームメイトのハジャーに約0.5秒の差をつける圧倒的なペースを披露した。アントネッリも2番手につけたものの、そのタイムはトラックリミット違反によって抹消され、メルセデスは新品ソフトを投入して安全策を取った。
アントネッリは残り2分で改めてアタックし、フェルスタッペンから0.263秒差の2番手に浮上。Q3進出を確実なものにした。
Q3進出を巡る最大の焦点となったのが10番手争いだった。レーシングブルズはリンドブラッドを使ってリアム・ローソンにトウを与えるチームプレーを実行。リンドブラッド自身はグリッド降格が決まっているためアタックを完遂せず、ローソンを援護した。
しかし、最後にボルトレトが10番手へ飛び込み、ローソンをノックアウト。ローソンはわずかにQ3進出を逃して11番手となった。
アロンソが12番手、サインツJr.が13番手、ストロールが14番手。コラピントとリンドブラッドはそれぞれグリッド降格を抱えていることもあり、Q2で有効なタイムを残さなかった。
Q2敗退
11番手 リアム・ローソン(レーシングブルズ)
12番手 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)
13番手 カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
14番手 ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)
15番手 フランコ・コラピント(アルピーヌ)
16番手 アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
Q3:フェルスタッペンが別次元の速さ
ポールポジションを争う13分間のQ3。最初のアタックからフェルスタッペンが主導権を握った。
フェルスタッペンは1分35秒250を叩き出して暫定ポール。ハジャーが2番手につけ、ハミルトン、オスカー・ピアストリ、ルクレール、ランド・ノリスが続いた。アントネッリは他車とは異なるタイミングで単独アタックを行い、1分35秒631で3番手につけた。
最後のアタックでもフェルスタッペンはさらに速さを引き出した。第1セクターでは自己ベストを更新できなかったものの、その後にペースを上げ、最終的に1分35秒130まで更新した。
ハミルトンも第2セクターで全体ベストを記録するなどフェラーリを限界までプッシュ。1分35秒428を記録して2番手に浮上したが、フェルスタッペンには0.298秒届かなかった。
ハジャーは1分35秒558で3番手。アントネッリが4番手、ルクレールが5番手となった。マクラーレン勢はノリスが6番手、ピアストリが7番手。ラッセルは最後のアタックで順位を伸ばせず8番手に終わった。ピエール・ガスリーが9番手、ボルトレトが10番手に入った。

フェルスタッペン 今季初ポール
フェルスタッペンにとっては待望の2026年シーズン初ポールポジション。予選ではQ1からQ3まで全セッションをトップで通過し、最後はハミルトンに約0.3秒差をつける完成度の高い予選となった。
「素晴らしい。何戦もポールを狙ってきた。近づけたときもあれば、そうでないときもあった。シーズン序盤の状況を考えれば、ようやく獲得できたのは信じられないことだ」
「今日には満足しているし、もちろん明日は勝ちにいく」
ハミルトンは最後のガレージでのセットアップ変更によってマシンが「スイートスポット」に入ったと説明。フェルスタッペンとの差を約0.3秒まで縮めたことを評価する一方、決勝ではタイヤを持たせることが大きな課題になると語った。
ハジャー降格でアントネッリが3番グリッドへ
予選3番手のハジャーには新品ICE投入による5グリッド降格が科されるため、決勝では8番グリッドへ後退する。
これによりアントネッリが3番グリッド、ルクレールが4番グリッドへ繰り上がり、2列目を形成する見込み。ノリス、ピアストリもそれぞれ5番、6番グリッドへ上がり、ラッセルは7番グリッドとなる。
決勝はタイヤの熱デグラデーションが大きな鍵となり、複数回のピットストップが予想されている。フェルスタッペンがポールから今季の流れをさらに変えるのか、それともハミルトン、アントネッリ、ルクレールらが戦略で逆転するのか。セパンでのF1決勝はタイヤマネジメントとピット戦略を含めた総力戦になりそうだ。











