レッドブルF1 バクーの戦略批判に反論 チームオーダーを出さなかった理由を説明
レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1アゼルバイジャンGPでマックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーの順位を入れ替えず、チームオーダーを発令しなかった戦略判断を擁護した。
レース中盤、フェルスタッペンとハジャーは接近して走行していたが、タイヤ面ではハジャーが有利な状況にあった。それでもレッドブルは両者の順位を入れ替えず、そのままレースを続行。
最終的にフェルスタッペンが2位、ハジャーが3位に入り、チームは今季最高となるダブル表彰台を獲得した。
ハジャーを先行させなかったレッドブル
この状況は、F1オランダGPでフェラーリが直面したケースとの比較を呼んだ。同GPでは、より有利な戦略を採っていたルイス・ハミルトンがシャルル・ルクレールの後方で時間を失い、順位を入れ替えるべきだったとの考えを示していた。
しかし、レッドブルはバクーでチームオーダーを使わなかった。
その後、フェルスタッペンはハジャーを引き離し、メルセデスのジョージ・ラッセルを追撃。最後はフィニッシュラインまで続くドラッグレースとなったが、わずか0.196秒差で敗れ、レッドブルにとって2026年初勝利には届かなかった。
Sky Sports F1の取材に応じたメキースは、チームがさまざまな選択肢を検討したうえで、順位を維持する判断を下したと説明した。
「正直に言えば、我々はそうしたすべてのシナリオを検討した。そのうえで、2台をその順位のまま走らせることを選んだ」
「2人のドライバーは非常に規律正しく対応してくれた。アイザックも非常に賢くレースをして、チームとして最大限の結果を得られるようにしてくれた。彼にも大きな称賛を送りたい」
メキースによれば、狙いは目の前の順位だけではなく、オスカー・ピアストリとラッセルを攻略する可能性を最大化することにあった。
「ピアストリとラッセルを狙ううえで、それが最も可能性の高い方法だと考えた。ここでは、どこかの段階でセーフティカーが出る可能性を考えないのは非常に難しい。我々は全員、セーフティカーを待っていた」

フェルスタッペンはミディアムで苦戦
レッドブルが順位を入れ替えなかった背景には、フェルスタッペンのタイヤ戦略もあった。
フェルスタッペンはその段階でミディアムタイヤに苦戦していたものの、レッドブルはソフトタイヤに交換すれば終盤に再び速さを発揮できると見込んでいた。
「マックスはあの段階ではミディアムで苦戦していたが、ソフトならもっとチャンスがあることは分かっていた。そして最終的には、まさにそうなった」
「我々に足りなかったのはコンマ1秒だった。それでも彼と戦うチャンスを得ることができたし、同じペースがあることも示せた」
実際、ソフトタイヤを履いたフェルスタッペンは終盤にラッセルとの差を縮め、最終ラップまで勝利を争った。しかし、最後まで逆転するには至らず、0.196秒差の2位となった。
「今年最も強い週末だった」
一方、ハジャーも3位でフィニッシュし、レッドブルは2台そろって表彰台を獲得。メキースは、バクーでのパフォーマンスを2026年シーズンにおけるチームの大きな前進と評価した。
「マックスは週末を通して飛ぶように速かった。本当に、本当に強かった。おそらく今年の我々にとって最も強い週末だったと思う」
「51周を走って、優勝までコンマ1秒だった。それがすべてを物語っていると思う。ただ、純粋な実力で2位と3位にマシンを持ってこられたのは良かった」
レッドブルはアゼルバイジャンGPにアップデートを投入しており、メキースはミルトンキーンズのファクトリーを含め、シャシーとパワーユニットの両面で取り組んできたスタッフを称えた。
「ミルトンキーンズにいる全員に大きな称賛を送りたい。ここにはアップデートを持ち込んだし、パッケージからさらに性能を引き出すために、シャシー側もPU側も全員が膨大な仕事をしてきた」
「シーズン序盤には、彼らが我々より1秒も速く走っていて、本当に遠く感じていた。それが今では、その戦いの中にいる。だから全員に大きな称賛を送りたい」
レッドブルにとって、フェルスタッペンの2位とハジャーの3位は今季最高のチーム成績となった。チームオーダーを使わず、それぞれの戦略を維持する判断は勝利にはあと一歩届かなかったものの、メキースはラッセルと最後まで優勝を争える状況を作り出したことが、判断の妥当性を示しているとの考えを示した。











