レッドブルF1 ローソンのイタリアGP起用で新プラン ハジャーはFP1で負傷確認へ

ハジャーがモンツァで復帰した場合でも、金曜フリー走行1回目(FP1)で状態を確認し、継続が難しければFP2からローソンに交代するというプランが検討されているという。
この場合、ローソンが所属するレーシングブルズには代役が必要になる。具体的なドライバーは報じられていないものの、オランダGPでは同じ状況で角田裕毅がレーシングブルズに復帰しており、再び起用される可能性が考えられる。
ハジャーはサマーブレイク最終週、通常のトレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷し、小さな骨折を負ったとみられている。オランダGPを欠場したことでローソンが急きょレッドブルに復帰し、決勝7位という結果を残したが、9月4~6日に開催されるイタリアGPまでにハジャーが完全に回復する保証はない。
ハジャーに「可能な限り長く」回復の時間
The New Zealand Heraldの報道によれば、レッドブルはハジャーに対し、イタリアGP出場の可否を判断するまで「可能な限り長く」時間を与える方針だという。
ハジャーはオランダGPでも出走自体は可能だったとされるが、MotoGPのマルク・マルケスからアドバイスを受けたうえで、大事を取って欠場を選択した。レッドブルとしても、無理に復帰させて負傷を悪化させることは避けたい考えだ。
現時点では、ローソンはモンツァでレーシングブルズに戻ることが基本線となっている。しかし、ハジャーの回復状況次第では、再びレッドブルのRB22をドライブする可能性がある。
さらにレッドブルは、ハジャーが一度復帰した場合に備えた別のプランも用意しているという。
FP1でハジャーが走行 継続困難ならローソンに交代
報道によると、レッドブルが想定する「最悪のケース」では、ハジャーをまずイタリアGPのFP1に出走させ、実際にF1マシンを運転した際に手首がどこまで耐えられるかを確認する。
そこでハジャーが週末を続行するのは難しいと判断した場合、FP2からローソンをレーシングブルズからレッドブルへ移すというものだ。
ただし、FP1終了後にローソンを別チームへ移して出走させるには、FIAの承認が必要になると報じられている。そのためレッドブルは、このシナリオを緊急時の選択肢として準備しつつ、まずはハジャーが問題なく復帰できることを期待している。
ハジャーの手首をめぐっては、復帰を急いで再び痛めた場合、2026年シーズンの残りを欠場する可能性まで懸念されているという。モンツァでの走行は、単に痛みに耐えられるかではなく、その後のレースを含めて悪化するリスクがないかを見極める重要なテストになる。
ローソン移籍ならレーシングブルズは角田裕毅が候補
もうひとつの焦点は、ローソンが週末途中にレッドブルへ移った場合、レーシングブルズの空いたシートを誰が埋めるのかという点だ。
The New Zealand Heraldの報道では、ローソンに代わってレーシングブルズを走るドライバーまでは明らかにされていない。しかし、その場合の有力な選択肢となるのが角田裕毅だ。
オランダGPでも、ハジャーの欠場によってローソンがレッドブルへ移ったことでレーシングブルズのシートが空き、角田裕毅が代役としてF1レースに電撃復帰した。今回も同じ構図になれば、再び角田裕毅がレーシングブルズをドライブする可能性がある。
つまり、ハジャーがFP1を走ったものの継続できなかった場合、FP2以降はレッドブルがマックス・フェルスタッペンとローソン、レーシングブルズが角田裕毅とアービッド・リンドブラッドという布陣になることも考えられる。
ただし、これは現時点で正式に発表されたプランではない。まずハジャーの状態を確認したうえで、週末途中にローソンをレッドブルへ移すことについてFIAの承認を得る必要があり、それに伴うレーシングブルズ側のドライバー変更についても調整が必要になる。
ローソンはオランダGPで7位 予選ではフェルスタッペンに0.115秒差
一方、ローソンにとってオランダGPでの代役出場は、自身の評価を高める結果となった。
ローソンは急きょレッドブルに呼び戻され、RB22をドライブ。決勝では7位でフィニッシュした。マシンの現在の競争力を考慮すれば、現実的に狙える上位に近い結果だった。
予選Q3ではフェルスタッペンとの差をわずか0.115秒に抑えた。
しかもローソンがRB22への適応に使えたのは、シミュレーターでの1セッションと実車でのFP1だけだった。スプリント・フォーマットだったため準備時間は極めて限られており、スプリント予選ではSQ1からSQ2にかけて変化したコンディションへの対応に苦戦した。
スプリントでもレーシングブルズのリンドブラッドを攻略できなかったが、突然の招集と準備時間を考えれば、その後の予選と決勝で示したパフォーマンスは評価できるものだった。
角田裕毅ではなくローソンを選んだレッドブル
オランダGPの代役起用では、レッドブルのリザーブドライバーを務める角田裕毅ではなく、レーシングブルズでレースに出場しているローソンが選ばれた点も注目された。
ローソンは2025年に2戦だけレッドブルで走った経験を持つ。その後レーシングブルズへ戻ったものの、ハジャー欠場時には再びトップチームから声がかかった。
オランダGPで7位を獲得したことで、その判断にも結果で応えた形だ。
一方、ハジャーがオランダGPを無理に走らず欠場できたことは、レッドブル内での立場が安定していることの表れとも受け取れる。チームは1戦の結果を優先して負傷を悪化させるのではなく、今後を見据えて回復を優先させた。

イタリアGPがローソンと角田裕毅の再出番につながる可能性
現段階でレッドブルが望んでいるのは、ハジャーがイタリアGPで通常通り復帰し、週末を最後まで走り切ることだ。
しかし、モンツァでFP1を走った段階で手首に問題が生じれば、ローソンが再びRB22に乗る可能性が浮上する。そしてローソンがレッドブルへ移れば、オランダGPと同様に角田裕毅がレーシングブルズへ戻るという玉突きのドライバー変更が再び起きる可能性もある。
オランダGPでは限られた準備時間ながら決勝7位まで持ち込んだローソン。ハジャーの回復次第では、ザントフォールトでの一度限りとされたレッドブル復帰がモンツァでも続き、それが角田裕毅にとっても再びF1レースを戦うチャンスにつながる可能性がある。
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