F1 カタールGP&アブダビGP開催可否は10月中旬に決定 イモラが代替開催を準備
2026年F1シーズン終盤に予定されているカタールGPとアブダビGPについて、開催可否を判断する期限が10月中旬に設定されたことが明らかになった。ハースF1の小松礼雄代表とアウディのマッティア・ビノット代表が、F1コミッションで示されたスケジュールを明かした。
中東情勢をめぐる不透明感が続くなか、F1は現時点で両グランプリの中止を正式発表しておらず、基本的には予定通り開催する方針を維持している。
ただし、チームの移動や機材輸送などの準備を考慮すると判断を先送りできる時間には限界があり、10月中旬が事実上の最終期限となる。
F1は10月中旬に最終判断
ハースF1の小松礼雄代表は、F1のステファノ・ドメニカリCEOから10月中旬をめどに判断が伝えられるとの認識を示した。
「ステファノは10月中旬に我々へ伝えることを目標にしていると理解しています。ですから、その時点で全員が状況を把握することになると思います」
アウディのマッティア・ビノット代表も同様の説明をしている。
「月曜日のF1コミッションで話し合った通り、10月中旬がそのような決定を下すための最終期限だ」
カタールGPとアブダビGPは、中東地域の情勢を受けて開催をめぐる不確実性が続いている。F1側は正式な中止発表を行っていないため、現状では両レースとも開催予定のままだ。
しかし、チーム側にとっては人員配置、航空便、貨物輸送、ホスピタリティ設備など、数週間前から準備しなければならない項目が多い。このため、10月中旬までには開催地を確定する必要がある。
イモラが12月の代替開催に向けて準備
カタールGPとアブダビGPが開催できない場合に備え、イモラ・サーキットが代替開催の準備を進めていることも小松礼雄代表が認めた。
「イモラは、必要になった場合に備えて準備を進めています」
現在、イモラでの代替レースは12月最初の週末が候補とされている。本来であれば、その週末にアブダビGPが2026年F1シーズン最終戦として開催される予定だ。
ただし、12月のヨーロッパ開催には独特の問題もある。小松礼雄代表は、通常シーズン終了後には別の仕事に移っているスタッフもいるため、人員確保を含めた準備が必要になると説明した。
「例えばヨーロッパ用のモーターホームの設備や、それを担当している人たちなどです」
「彼らには冬の仕事がありますから、そのための代替スタッフを探す必要があります。ただ、必要になればF1コミュニティ全体で協力して実現できるようにすると思います」
そのうえで、小松礼雄代表は当初の日程通り開催されることが望ましいとの考えを示した。
「基本線としては、カタールとアブダビに行けることを願っています。それが本当に一番いいです」

12月のイモラは寒さも懸念
仮にイモラで12月にF1を開催する場合、最大の懸念のひとつとして挙げられるのが気象条件だ。北イタリアでは冬に入り、低温や雨などがレースに影響する可能性がある。
しかし、ビノット代表は技術面よりも物流や運営面の方が大きな課題になるとの見方を示した。
「主な課題は、むしろ組織面と物流面だ」
「技術的な観点では、冬だからスノータイヤが必要なんじゃないか、と言うこともできる。でも実際、その時期のイモラの平均気温を見ると、夜にレースをするラスベガスより高い」
「だから、それが本当の懸念になるとは思わない。適切な判断が下されることを願っている」
2026年F1シーズン終盤のスケジュールは、中東情勢によって変更される可能性を残している。カタールGPとアブダビGPを予定通り開催するのか、それともイモラを含む代替案を採用するのか。F1はチームの物流準備に必要な時間を踏まえ、10月中旬までに最終判断を下すことになる。











